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2019年12月16日21:16

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【映画感想】地獄の黙示録('79)

『地獄の黙示録('79)』を観ました。この映画は、私がまだ小学生だった頃に唯一家族で劇場で鑑賞した映画であったりもします。私の父親はとにかく映画やドラマが苦手な人だったので、新聞屋がくれたチケットで行ったこの作品が唯一となったのです。なお、私は既にテレビで放送された『史上最大の作戦』で映画の魅力に取り憑かれていたので、渋い顔をする父親の横で洋画劇場を毎週楽しみにする子供だったので、家族で行く劇場にはワクワクが止まらなかった…はずですw ごめんなさい、この時の事はあまり覚えていません。

ただ、はっきりと覚えているのは、マーティン・シーンが河から顔を出すシーンと、生贄にされた牛が惨殺されるシーンが怖くて怖くて…でもスクリーンから目が離せなかった事です。幼かった私には、ホラー映画と変わらなったです。

その後、高校生になってからレンタルでビデオを観て、こう言う映画だったのか〜と思う程度で良く分からなかったのですが、それでも映像の美しさや、物語が進むに連れて陥っていく不穏な空気に捕われていくような感じは当時と変わらず、映画の表現力のチカラを感じさせられました!やっぱり、映画とはこうでなくては!!と思わされました。

タイトルにもなっているように、新約聖書にある「ヨハネの黙示録」を下敷きにしているのだなと思わされえうシーンが多く感じられたのは、昔観た時とは違うところではありますが、暗唱できるほど知ったわけではないので、分かりそうで分からないところはもどかしかったですね。やはり、向こうの文化に触れるには新約旧約の聖書を知っておきたいと思うのですが…古事記だって鈴木三重吉の「古事記物語」でしか読んでいない身ですから。まず、そっちからかな〜とか言ってるうちに、ウン十年が…

それは良いとして、昔と違いコレは!と思わされたのは、PTボートの乗員だった”ランス”の本名が”L.B.ジョンソン”だったこと。これは明らかにベトナム戦争を拡大させたリンドン・ベインズ・ジョンソン大統領の事ですよね。そのランスが顔を迷彩にペイントし、次にマーロン・ブランドが迷彩ペイントをし、最後にマーティン・シーンが同じような迷彩ペイントで現れるのは実に象徴的に感じました。

米国で映画のベストを募る際に米国が負けた戦争であるベトナム戦争をテーマにした作品で、唯一選ばれる戦争映画だけの事はあります。紛れもない傑作でした!!
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