今日の礼拝の説教で、アフガニスタンで亡くなった中村哲医師のことが取り上げられました。中村医師はクリスチャンだったそうです。
そもそも、中村医師に洗礼を授けたのは藤井健児という牧師でした。
藤井牧師は、6歳の時に猛スピードの自転車にはねられて左の眼球が飛び出すほどの怪我を負いました。そして入院中だった父親がその知らせにショックを受けてほどなく死亡。1年遅れで小学校へ進もうとするも、医師から右目も失明する可能性があるので盲学校への進学を勧められます。
そうして盲学校へ進みながらも右目を頼りに生活をしていました。そして大学に進学して教師を目指そうとしていた時に右目も失明します。
絶望に陥った時に、キリストの言葉に出会いました。「私は世の光である」。
来日したヘレン・ケラーにも会ったそうです。
そうして信仰に入り、牧師を目指すようになり神学校に入りました。盲導犬を得て牧師の職に就きました。藤井牧師が最初に洗礼を授けたのが中村医師だったということです。
それで、いろいろ検索してみたら、もともと中村医師は日本キリスト教海外医療協力会からペシャワル赴任の打診を受けたということです。ペシャワルのミッション病院でハンセン病の治療をすることになりました。ペシャワルはパキスタンですが、ちょうどソ連がアフガニスタン侵攻を始めたころで、アフガン難民が増えて国際的な支援組織が増えた時期だったそうです。そこからアフガニスタンへの支援につながっていったのです。
中村医師はソ連の侵攻から、ソ連の撤退とタリバーンの支配、そしてアメリカによる空爆によるタリバーン支配の崩壊と新政権の樹立、そして新政権への不信によるタリバーンの復活…と、アフガニスタンとずっと歩みをともにしてきたのですね。
ログインしてコメントを確認・投稿する