誰しも、その日、ぼーーーっとしてしまう日ってあるじゃないですか。
小学5年の冬のその日、僕はぼーーーっとしてしまった。
漢字テストがあった。
1問10点で10問で100点満点。
第1問。
1. 山の「こうせき」
「こうせき」を漢字にしなさいと。
あれ？昨日家で漢字練習した筈だが、パッと思い付かない。
こうせき？
山の「功績」
が思い付いたので書いた。
山にだって「功績」はあるよなあ。
自然や動物を育んだり、暴風雨の進行を止めたり。
その日、僕は、たまたま、ぼーーーっとした日だった。
午後、みんなに自習させて、目の前で担任の先生が教卓で
さっきの漢字テストを採点している。
僕が呼ばれた。
勉強の出来る僕が、4問も間違えたので呼ばれた。
前日に家で漢字練習をしたノートを持って来なさいと言う。
先生「山の「こうせき」ってどれよ？（怒）」
僕は、自分の漢字練習ノートで見つける。
あっ、これか！
山の「こうせき」って「鉱石」か！そうだそうだ。ド忘れだ。
「山のこうせきを掘る」って出題してくれりゃ分かったろうに、
ぼーーーっとした日だった僕は、「山の功績」しか思い浮かばなかった。
ああ、そうか！！「山の鉱石」だった！！
先生「山の「こうせき」ってどれよ？（怒）」
僕は、ああそうだった！と、自分がテスト前日に書いた漢字練習ノートの
「鉱石」の字をおずおずと指差す。その字を、ああそうか！と僕は見つめている。
その刹那、頭から全身に、稲妻が落ちたかのような激しい衝撃が走った。
先生「ふざけるなっ！！怒怒怒」
その「おばさん教師」は、ノートを見つめている僕の頭に
思いっ切り、平手の張り手をお見舞いしたのである。
全然、ふざけているつもりは無く、
まさか張り倒されるとは思っていなかったので、
ああそうか！「こうせき」って「鉱石」だったね。ああそうかそうか、
とノートを見つめてその漢字二文字をおずおずと指差していた僕、
も・の・す・ご・す・ぎ・る・脳天の張り手の衝撃に、
全身に電気ショックのようなビリビリが走り、
くらくらと気絶寸前だった。
ノート見つめてて気付かずに、強烈な脳天張り手だもの。
勉強出来る子が10問の漢字テスト中、4問間違っちゃったからね、
そのスパルタおばさん教師は許せなかったかも知れんが。
自分の席に戻って、友人の飯田くんが、
「どうしたの？」
僕「漢字テストの点数が悪かったから。」
「何点？」
僕「60点。」
「え！？ 俺、70点だったけど、殴るなんてひでえな。」
ぶったるんでいた僕が悪いのは重々承知している。
だが、普段品行方正で勉強が良く出来る僕を、いきなり不意打ちで
気絶しそうなほど張り倒すなんて、ひど過ぎだろうと今も思う。
そのヒステリー教師は、その4年後、クモ膜下出血で亡くなる。
それから月日が経ち、
私はその教師が亡くなった歳と同じ歳になった。
その年、それに関するmixi日記(非日記)を、今を去る8年前に書いたが、
その該当日記(非日記)↓
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1853110850&owner_id=1345445
その年の、今から8年前の2012年の今日7月7日、
私達夫婦の結婚記念日9年目の日に、
教師が亡くなった歳と私が同じ歳になった夏に、
「脊髄内動静脈奇形（略して医学用語では『AVM』という）による血管断裂」
という、首のクモ膜下出血に相当する、
50万人に1人と云われる、極めて稀で偶発的で突発的な困難な災難に、
今から丁度8年前の、2012年7月7日に、私は突如見舞われたのだ。
本来、脊髄内の誰しも血管が無い筈の場所に、
糸屑並みの細い血管（人によっては素麺並みかパスタ並みの太さの血管）
が偶然出来てしまっていて、
或る日、その細い血管がプツンと切れて脊髄内に血液が飛び出てしまうという
異常事態だ。
右半身にビリビリ痺れが走りまくる。
頭を平手で張り倒された訳ではないが。
2012年7月7日、私は救急病院の待機所で、
数分間、死んだ。＝ 心肺停止。
幸い息を吹き返し、今でも生きているが、あれから、8年経った。
取り敢えず、生き永らえて、良かった。
8年前の「我が闘病」↓
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1865407865&owner_id=1345445
入院は2013年3月まで9ヶ月間に及んだ。
強い言葉で指導 生徒がPTSDに
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6148950
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