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2020年05月28日06:52

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甲府 保存車両巡り4

甲府盆地内の保存鉄道車両巡り、その4。遂にナローの登場! 5月10日。

☆=写真拡大可

ここまでのところ当初予想タイムテーブルより少しだけの遅れでここまで達してるのは、ここまでにナローが無いからだとの同行者の意見に激しく?同意。が、ここから本格的な?ナローが登場!

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☆ 甲府駅から1kmちょっとの長田組の米国製PLYMOUTH(プリムス)ガソリン機関車。軌間は610mm、サイズ的には4.5〜5t位。鋳物フレーム、中央の四角い台状の部分(上部は水タンク・・・サイフォン式冷却?)、変速のフリクションドライブ辺りがオリジナルかと。前部ボンネットは古いトラック流用のように見えますが、さて? キャブ(運転室)周りは保存に際しての組付けと思いますが、恐らく何の資料も鉄道的知識も無く現地職人が造ると何故神社仏閣風になるんでしょうか? 同じような傾向は初期の那珂川清流鉄道でも見られたし。まぁこれが仏壇機関車と言われる所以でもありますがあせあせ 

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☆ 以前はもう少し甲府駅近くに保存されてましたが現在の位置になってからは初めての訪問です。多分10年以上ぶりで以前と変わらず大切にされてるようです。

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エンジンは換装されており日産6気筒ガソリンエンジン。で、問題は冷却。内燃機関車なら最前部にある筈のラジエーターがありません。エンジンから出たパイプを追っていくとボンネット中央上部の大きな水タンクに繋がってます。これは古い米国製内燃機関車などで見られたサイフォン式冷却をエンジンが換装されても、そのまま使われてた感じです。冷却フィンはありませんが大量の?水で加熱を防ぐといった古い液冷システム。

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変速は、これも古いシステムのフリクションドライブ。国内でも保存車で何例か確認されており足尾歴史館へ行けば動態保存車を見る事も出来ます。私メ的に、この丸見え機構ってのが何となく好きなんですよねぇほっとした顔

次に向かったのは甲府駅の裏山と言うか湯村温泉の裏山のような位置にある県立武田の杜、まぁ森林公園ですネ。が、この騒動で閉園中とネットで出てたので、どこまで行けるか判らない事もあり、とりあえずは現場へ。

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武田の杜に向かう脇道に入ってから目標の半分位の所が杜の入り口で予想どおりゲート閉鎖。どうしようかと思ったけど、ここから現場までは距離約600m、標高差約40〜50m・・・途中のキツイ急勾配区間はジープで走り抜けたし、じゃあ行ってみようかと。

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ゲート前の小屋で見かけた香ばしい看板ハート達(複数ハート)  ゲート閉鎖が無ければ見落としてたでしょう。

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目標少し手前で見かけた水飲み場。

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☆ 武田の杜の少し奥にある森林学習展示館横にある林用軌道山トロ台車。線路も展示部だけではなくポイントもあり思った以上に距離が敷かれてます。軌間は林鉄規格の762mm。

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☆ 復元山トロ台車ですが車輪周りなどは本物が使われてます。

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☆ 比較的最近になって、こんなのがここに展示されてる事を知った訳ですが台枠の朽ち具合から展示されてから少し年季は入ってるようです。説明板によると資財は大月市の個人からの提供とあったので、都留の菅野川沿いの林用軌道か大月付近で最後まで運用されてた葛野川上流の土室川林用軌道で使われてた物かも知れません。

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山トロメタル軸受けに見られる給脂口。

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蓋もちゃんと開きます。

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☆ 山トロ2台中の1台にはブレーキレバーは失われてますが堀田式ブレーキが再現されてます。

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内側から見た堀田式ブレーキ。このブレーキは進行方向が決まっており画像では左方向へ走るのが正解。車輪とレールを同時に擦って制御するもので急勾配でも重い積載車の制御が出来たと聞きます。各地の林鉄でも多く使われてましたが進行方向に制約があるので林鉄の急勾配ではスイッチバックは少なくヘアピンカーブで対応して走る向きを、なるべく変えないようにしてた所以でしょうね。私メが見た現役森林鉄道の屋久島 安房森林鉄道は堀田式ではなかったので、堀田式が実際に使われてる現場は残念ながら見た事がありません。

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☆ レールは山トロ軌道で多く使われてた6kg/mレールで、ポイントも今となっては現物が少ない6kg/mレールポイント。多分どこかで使われてたものの流用でクロッシング周りに少し減りが見られました。

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☆ 軌道全景。判り難いけど手前に転がる丸太少し手前までレールが敷かれてます。撮影してる後ろも数十メートル路盤が整備されてたので、ポイント辺りの置かれたレールは、この部分に敷く予定だったのかも知れません。

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☆ 上写真の反対側の線路末端、岩の車止め?

ここでも撮影が終わる頃になると霧雨が強くなり・・・既に夕方ですがこの時期は陽が長いこともあり、帰りの駄賃位にと甲府街中で知られてる街角軌道・・・商店トロッコを軽く確認しようかと街中へ向かいます。甲府の街角軌道はいずれも初めての所です。
最初に向かったのはY荒物店。紹介されてたHPでは現役ながら常に軌道上に車が駐車してるので、あんまり見えないとあり、あまり期待せずに向かった訳ですが。

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☆ 店は閉まってましたが横の軌道は車1台分位は見えてます。予想以上?に見えてる事から撮影始めると丁度店の方が出てこられてので意向を使えると丁度出かけるところでもあるのでと線路上のもう1台の車も出して頂いての撮影。

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☆ 奥に荷物が積まれてますが更に奥には台車もあり、時々だけど使っているという話です。軌間は508mm。それにしても気になるのは左のトラック・・・

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☆ 荷物が積まれてますが車検も通してある現役のニッサン キャブライト。数年前の小淵沢での旧車展示会にも参加してたそうです。広告も当時モノ。

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☆ ナンバーも当時モノなので種別ナンバーが一桁です。トラックの奥にも古いバイクが荷物に埋まってました・・・ 撮るのに邪魔でしょうと、トラック周りの荷物やバイクを移動して頂き、突然の訪問なのに恐縮しっぱなしです。

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☆ 軌道見学の筈が、いつの間にやら旧車談義に。

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テールランプが小さいのは古い車の特徴ですね。

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30年も前になりますがTVにも出たそうで、その時の出演者のサイン。関口宏や竹下景子とか・・・ 最初はボディーにサインされそうになったけど、外部じゃ洗車等で消えてしまうという事でドア内側になったとか。この機転は大正解だったと思う次第。外部だと下手すれば落書きに見えてしまいますからねぇ。

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キャブ内、奥に見える右ドア内側にもサインが見えてますねぇ。それにしても助手席側ダッシュボード前の手すりにジープと共通するものが感じられ、シートベルトが無くても良かった時代の名残と言いましょうか・・

思わぬところでの嬉しい誤算で軌道も車も撮影でき、出かけるところの店の方を足止めさせてしまいましたがお礼を言って後にし、近くのH機械へ向かいましたが、こちらも店は閉まっておりシャッターが閉じられてしまうと全く軌道は見えません。

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そして3軒目のO商店も閉まってはいましたが閉じたシャッター下に僅かですが軌道が覗かせてました。軌間はHPのよると508mm。

本来なら帰りに温泉くらい寄りたいんですが、このご時勢ではそれは諦め夕食位はファミレスで・・・それも20時を回ると閉店ですから甲府市内で済ませて、2年越しの甲府作戦は予定外の車談義もあったりで楽しめました。

 終り


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