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2020年01月19日21:48

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類似品にご注意ください。こちらがニセモノです!「T-34 ナチスが恐れた最強戦車」

昨年公開された、戦車バトルが評判の映画「T-34」。
あれがもうwowowで放送!と思って録画して観たら、なんだか違います。
全然バトルなんかしないし、2台の戦車がモスクワまでノロノロと旅をする中、たまに戦車を奪おうとする盗賊や、味方の邪魔が入ったり、ナチスが後ろから追っかけてきたりするという、「戦車版けものフレンズ」みたいな牧歌的な内容なのです。

おかしいとは思いましたが、90分くらいしかないのでとりあえず最後まで観てから確認しました。
やっぱり違いました!
戦車バトルの方は、「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」というタイトルなのです。
ちなみに、アマゾンには他にも「T-34」「鬼戦車T-34」という別の映画がありますので、ご注意を!

こういった紛らわしいタイトルで騙された人は、少なく無いのでしょうか?
僕が以前ウッカリしたのは、歴史的傑作変態映画「ポゼッション」です。
歴史的傑作なのはイザベル・アジャー二がタコの化け物みたいなのと性行するやつなのですが、同タイトルで全然違うオカルトホラーのやつもあって、これが全然面白くなくて死にました。
確かこれもwowowで騙されたな・・・。

はっきり言って上記の注意喚起だけで良いのですが、せっかく観てしまったのですから一応感想も。
良い部分もあるのです。
美しい景色の中、2台の戦車がゆっくり走るシーンは本当に素晴らしくて、カレンダーやポストカード、記念切手にしたくなるほどなのです。
良い部分は以上です。

極秘任務で新開発した丈夫な戦車を、スターリンが来る記念日までにモスクワへ運ぶという内容なのですが、まず序盤、若い女性が「私も行きたいの!」と焼肉が食べたいくらいの感じで我儘を言います。
もちろん強く拒否されますが、「きっと忍び込むのだろう」と思った通り、忍び込みます。
彼女はこの戦車の装甲を担当した人らしいのですが、そこまでして一緒に行きたいのは何故なのだろう?

なんと、彼女は任務兵の中に好きな男がいたのです!
戦車の旅の最中にケツ丸出しで水浴びをしているところを見せたら、元々まんざらでもない男の方もビルド・アップ。
戦車の中でイチャイチャするのでした。

この娘、盗賊に襲われた時も人質になったりして足を引っ張るだけで、驚くほど活躍しません。
ケツを見せたのが一番の活躍なのでした。
まあ、他の人もそんなに活躍しません。
かなり過酷な任務なはずなのですが、これなら「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の方がよっぽど過酷なくらいです。

とにかく、幼い子供にも安心して戦車を観てもらおうと思って企画した映画なのか、全然血が出ません。
戦争映画なら、爆撃で四肢があちこちに飛んだり、こぼれた内臓を拾い集めようとするシーンがあって当然ですが、何も無いのです。
野原を戦車が走るシーンで、ダ・カーポが「野に咲く〜花のよ〜うに〜」と歌うような、本当に牧歌的な映画でした。

あと、ナチの描き方が「バカ登場!」といった具合で、笑い者にされ過ぎです。
タイムボカンシリーズの悪役レベルで、クライマックスのあまりのバカバカしさには初見で理解できず、何度か巻き戻して観た結果、大いに呆れました。

そう言えば、以前「ブリッジ・オブ・ヘル 独ソ・ポーランド東部戦線」というロシア映画を観ましたが、やっぱり軍隊の中に美人のチャンネーがいて、男とイチャイチャしていました。
ソ連兵はみんな人情があって子供のためなら命も犠牲にする素晴らしい人ばかりで、ナチは極悪、人間のクズ。
これはもう、そういうフォーマットなのでしょう。

最後はスターリンが大登場して、「ソ連サイコ〜」エンド。
実際に戦車が活躍する本物映像まで登場し、「キミも軍隊に入って、ケツ丸出しの女と一緒に、戦車を運転しないか?」などと勧誘が始まるかと思いました。
ガルパンの方が面白いよ!

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