先程、録画していたテレ東のカンブリア宮殿を観ていたら、カステラの文明堂の特集をやった居ました。
文明堂といういうとカステラが有名ですが、実は創業者の考えでバームクーヘン等の洋菓子やどら焼き等の和菓子、そして東京の店舗では、意外にもカレーライスやハヤシライスもやっているとの事でした。新宿には元々、どら焼きの工場があったのですが、最近では、どら焼きの販売も始めたという事でした。
また工場がある地区では、出来立てのカステラを買えたり、規格外のカステラを買えたりする所もあるようです。また3時のおやつあんぱんという「カステラ屋が出す」あんぱんも販売しているという事です。
文明堂は、元々、長崎で創業し、創業者の弟が東京に進出すると暖簾分けで横浜、浜松、等分店が出てきたそうです。東京でも日本橋、新宿、銀座と三店舗あり、それぞれ別会社だったようです。ところが、各店舗毎にライバル意識があり、店毎に味やパッケージが違うとクレームが来るようになり、現社長が東京3店舗を統合する事にし、カステラだけは味の統一する事が出来ず、それぞれの種類を出すようにしているとの事です。
現在の社長は元々、一橋大を出て、三菱電機に就職し、日立の半導体事業と統合し、ルネサスを作る時のプロジェクトメンバーを務め、労働組合にいた事もあるそうです。
30歳の時に同じ会社にいた宮崎さんという女性と結婚したのですが、結婚直前まで相手が文明堂の社長の一人娘だという事を知らなかったんだそうです。
結婚の挨拶に行った時、「今の会社を辞める事も出来ませんし、会社を継ぐ気もありません」と言ったら、「いいよ」と言ってくれて結婚したのですが、あくる日、その社長が体調を崩されて、文明堂に入社せざるを得なくなったそうです。
そして面白かったのが、研修を終えて取締役として入社する事になった時、社長秘書から電話があり、「今日からあなたに社長をお願い致します」「株主総会はあなたに仕切ってもらいます」と突然、言われて困ってしまったという話です。
でも腹を決めて弱冠30歳で社長に就任したんだそうです。改革したのが、先程の東京にある日本橋、新宿、銀座の3社の統合でした。三菱電機時代の統合のプロジェクトの経験が非常に役に立ったと言っていました。
文明堂は、創業者が、「右手に和菓子、左手に洋菓子、カステラは真ん中」と言っていたようで、ポルトガルから鉄砲と同時に日本に伝わって以降、洋菓子が日本に広がったので、カステラはその中間的な役割と言えますが、年々、会社の贈答文化がリーマンショック以降、激減し、一般顧客の贈答文化も廃れてきているので、これからは、普通のお菓子としてカステラやおかしを食べてもらいたいので、そちらにシフトしていくそうです。
現に1本物ではなく、1個や2個入りの安いカステラも販売しているようです。
今回の放送を観て、カステラが食べたくなったので、いい宣伝だと思いました。
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