今朝、録画していたテレ東のカンブリア宮殿を観ていたら、放送700回記念でHISの澤田会長兼社長の特集をやっていました。
HISの澤田会長は、2010年以降、ずっと赤字で経営破綻した長崎のハウステンボスの社長に就任して半年で黒字化した事で有名になりましたが、かつてソフトバンクの孫氏とパソナの会長と並んで、「ベンチャー3羽ガラス」の一人になっていたそうです。
元々は、それまで大手が独占していた海外旅行の航空運賃を直行便ではなく、迂回ルートを使うことで半額まで引き下げたり、スカイマークを立ち上げたりと、改革をやってきたと紹介されました。
これまでHISは赤字になったことが無かったそうですが、流石に今年のコロナで海外旅行が99%減少した影響もあり、赤字に転落したそうです。
そこで国内にある支店の1/3はネットの普及もあり、閉店する事になったそうで、最大店舗でもスタッフを制限し、来客人数も減らして営業しているそうです。それでも人はリストラせずに配置転換で対応しているようです。
そんな中、澤田会長は新規事業をどんどん立ち上げているそうです。新規事業は社員からアイデアをプレゼンしてもらい、各プレゼンターが説得できれば採用しているそうです。
具体的には、川越でそばを打つ修業をし、海外でそば屋を経営する事業や甘いプチトマトを独自の栽培で育てる事業、等です
他には、タイの支店では、中間層以上が増えている事を踏まえ、アイリスオーヤマの家電を店頭で実演販売したり、学研の教室を展開したりしているそうで、旅行のマイナス分を多角化で乗り切ろうという事です。
また本業の旅行の方も海外に行けないので、海外の拠点の現地のスタッフとリモートで結んで、「体験ツアー」を少しづつ始めているそうです。
まずリモートで体験してもらい、いずれは本当の旅に行ってもらうのが狙いだそうです。
また澤田会長の野望は凄く、「宇宙ホテル」という地球を通り越して宇宙にホテルを作って宿泊してもらうプランまで10年後にやりたいと言っていました。勿論、1,000万から2,000万位かかるのですが、「お金を持っている人はいるので、行く人はいる」と豪語していました。
それと同時に星野リゾートのように一度潰れたホテルや旅館を買取り、再生していく事業もやっていきたいと語っていました。
澤井会長は、ユニクロの柳井氏と同様、大企業の経営者でありながら凄くベンチャースピリットを持っていると思いました。
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