今朝、録画していたテレビ東京のカンブリア宮殿を観ていたら、湖池屋の特集をやっていました。
ポテトチップスの業界2位の湖池屋は、2015年までは1位のカルビーの後追いばかりしていて、大きく差をつけられ、業績も下降線を辿っていたそうです。
湖池屋と言えば、「カラムーチョ」や「ドンタコス」「スコーン」等のヒット商品がありますが、4年前位までは、カルビーとの競争や少子化の影響で、下がり続ける価格の競争で消耗していたそうです。
そこで2016年にキリンビバレッジから「生茶」や「ファイヤー」等のヒット商品を生み続けた佐藤章氏をヘッドハンティングし、社長に就任してもらい、改革を推し進めたそうです。
佐藤氏がまず手掛けたのは、「もも味のチップス」「梨味のチップス」等の味替えを辞め、原点に戻り、「ボテトチップスらしさ」を前面に出す商品開発でした。
「大人のポテトチップス」である「プライドポテト」という値段はちょっと高めだけど、「じゃがいもの味が感じられる商品を出したり、CMに制服姿の女子高生を起用したりして、カルビーとの違いを出していったそうです。
いわば、「1位を狙わない戦略」が当たったそうです。佐藤氏の哲学の中には、「2位が業界を変えたっていいじゃない」があるそうで、1位の真似ではダメだということを社員に徹底させたそうですね。
また「既存のお菓子を100点食べて、新しい商品を開発してみろ」と敢えて部下に指示し、「既存のものから新商品は生まれない」事をわからせたというのが、凄いと思いました。
そしてヒット商品を出したことにより、営業部も「価格競争だけでなく、商品を売り込むことに成功し、自信を掴んでいけた」と言っていました。
若手社員から出てくる商品化のアイデアも頭ごなしに否定するのではなく、「こうしてみたら」とヒントを与えてくれるので、やる気も出るというのもいいと思いました。
企業は、悪循環に陥ると社員のモチベーションも下がりますが、一度、流れが変わるとやる気が出るので、今回のような経営陣の入れ替えは必要だと思いましたね。
ログインしてコメントを確認・投稿する