中国ではちょっとでも人に優しくしたり、隙があると付け入れられるので、他人のことにできるだけ介入しないという空気があるようだ。
例えばネットで女の子が裸にされて集団でいじめられている動画がよく出回っている。
不思議なことに誰も助けようとしないが、これは大体中国国内であることが多い。
仲のいい中国人に聞いて見ると、
「集団で裸にするところまではいきませんが、中国の学校ではよくそんないじめがある。私も見た。でも助けたら私もやられる。だから誰も助けようとしないし、私もこわかったから助けられなかった。」
と彼女は言った。
前もって言っておくと、彼女は悪い人ではない。
何か人から施しを受けると必ずそれを返す習慣をもっている人だし、仕事熱心で周囲からも信頼されている人だ。
でもそんな人でさえ人の不幸を座視するしかない風潮が中国にはあるらしい。
実際、中国は末期症状のように見える。
彼らが人の不幸に関心を示さない原因の一つに、下手に助ければかえって助けた相手から訴えられるというのがあるようだが、それでも近くで人が溺れかけている、近くで少女が死にかけているのに我関せずという風潮は人間社会として一番大切なものを失っているとしかいいようがない。
一方で日本もこうなっていくように思う。
実は日本の司法でも、例えば事故の現場にあって人工呼吸を失敗し相手に脳障害でも起きたら莫大なお金を請求される恐れがある。
まあ言うなれば、相手の隙に乗じて訴えたもん勝ちの世界なのだが、おとついからネットから騒がれているタクシーの痴漢被害でっちあげの件といい、通勤電車の痴漢えん罪との件といい、どんどん日本が中国化していくようで、暗澹とした気持ちになってしまう。
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