寒いけど、今年は雪が少ない新潟市です。
というか積もりません雪が。
助かります。
雪は少なくとも、やはり寒さは身に染みます。
仕事もとても忙しいのですが、時間の合間を見て古い映画を1本観ま
した。
この作品はTSUTAYAなどでは観るべき名画として紹介されていたので
すが、イマイチ主役のデップが好きになれないので敬遠しておりまし
た。
いやあ…しかし、色々な人が評しているように「この頃の」デップは
とてもいい演技をしております。知らんかったわぁ…。
そして大方の人が言っているように、どちらかというとディカプリオ
少年のほうが素晴らしくて印象に残る演技をしております。
ディカプリオは知的障害のある少年を演じているのですが、これがまた
とても上手で、近年の堂々たる俳優人生の兆しを見せておるのです。
単なる色男俳優での人気沸騰にも満足できないだろうなあ、と思わせる
入魂の演技でございます。
いっぽうデップ様は近年の海賊物なんかに入れあげずに、こんな風な実直
な映画に出ていれば良かったのに…とも思える次第です。
作品そのものの話をすると、家族の「しがらみ」に縛られた若者が何もない
田舎町で、自らの人生を一歩も前に踏み出すことができない哀しみ・絶望感
が漂う佳作でありました。
若い頃の記憶をたどると、私も母のことが気がかりで大学を卒業後、結局は
新潟に帰ってこなければならなかった過去をもっているので、このデップ青年
の哀しみがとてもよくわかるのです。
でも、万人にはお奨めできないかな?
若い人には、ただただ退屈な映画かもしれません。
人生をいくらか経過している人、誰かのために自らの時間を犠牲にした経験
がある方にお奨めの作品であります。
1993年米
☆☆1/2
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