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2019年08月23日01:15

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寂しい話だが。

俺の年齢になると「夢を目指して!」と言うのも現実的に
選ばなければならない時期であろう。

と言うかとっくにその時期は過ぎてるんだろう。\(^o^)/

描く業界に居るんで、そう言う感じの夢を目指す人は
そこそこ見てきた。
そこそこレベルで、狭苦しい世界で生きてきたから数は多くない。

「漫画家を目指す」と言うと、年齢はいくつからでも可能だと思うんだが、
具体的に手を動かしてない場合は別問題である。
描かなきゃだめだ。

知人の弟が漫画家を目指していたんであるが、
俺から見るととても本気とは思えなかった。
「なれれば良いな」と言う希望であり、
何かの偶然とかが重なればなれるんじゃないか?と言う位置で有ったと思う。

絵が上手いとかヘタであるはあまり関係ない。
描いてるか描いてないかである。
仕事と言うのは何が面白くないって進まない仕事が面白くない。

絵と言うのは描いていれば具体的に進んで行くが、
具体的にすると言いう事は、ダメな自分の実力と向き合う作業でもある。
残酷だ。

「もっとできるんじゃないか?」「こんな物なのか?」

色々と葛藤は出てくるんだろうが、書き上げた絵自体が実力そのものなのである。

知人はいまだに「弟は情けない」と言うが、
俺からしたら「漫画家になりたい」と言う人間の
100人居たら1人手を動かしていればいい方であると思うんで、
そう言う場合は

「漫画は描かないけども、何かの化学反応で慣れれば運が良いと思う」

くらいの意味合いで捉えればいいのである。
本気かどうかなんて聞くのは野暮だ。
やる人は止められてもやるんだから。

そう言う知人だって昔は俺と机を並べて同じ現場で
アシスタントをしてたじゃないか。

「今でも諦めて無いよ?」

とケロッと言うが、弟さんの事を言えないんじゃないのかい?
年に何本描いてるんだい?



寂しい話だが。


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