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2018年11月14日03:25

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ぼくちゃんの憂鬱

先日、大きなほうのぼくちゃんがお泊まりに来た時のこと。


ぼくちゃん、小学4年生。
多感な時期である。
母が他界し、不安定さもあり、
そんな中で私もほめたり怒ったり、相談にのったり、
意見を言いあったり。


ぼくちゃんはおどけてみたり、暴れてみたり、
しばらくぶりに会う弟には、威張ってみたり
ばあばに甘えたり、じいじに大人ぶってみたり。


数日間、楽しんでくれたようで
最終日の夜は興奮していつまでも寝ずにおしゃべりしていた。


弟はチビだから寝ちゃうし、
ばあばも疲れ果てて寝ちゃうしで、
結局いろんな話を『今日は特別だぞ』とかいいながらしていたのは、私だった。


それにしても、あまりに眠らないので、
なんか気晴らしにでもなればと
深夜にコンビニ(目の前)に行こうかということに。


ぼくちゃんはしゃべりっ放しだったんだけど、
コンビニ入って雑誌コーナーにかかるやいなや、
はた、(-_-#) ピクッと立ち止まった。


え?!どした?(・д・)?
ときけば、


急に棚に並ぶ雑誌をパタパタと裏側にむけて並べなおした。。。。


(;゚д゚)???どしたの?

(-_-#) ピクッだっていけないでしょ!これ!こんなの!


…よくよく見たら、それは、全てエロ雑誌だった。


彼いわく、
こんな女の人の裸を、こんなふうにこんなかんじに置いているのは、よくないことなんだと。


…多感だ。
多感すぐる。

ママを亡くして半年、あたしゃどんな言葉をかけるのが正解なんだろう。


だけど、どうにもその姿がかわいくて。
どうにも愛おしく、また泣けた。9才男児。



パパ、お前普段いったい何やってんだよ?
と思う。
仕事忙しいだろうよ、まだ奥さん亡くして半年じゃ
パパ自身もいっぱいいっぱいだろうよ。
だから、あたしはなにも言わないけどさ。


オタクんちのぼくちゃん。
よくみていてあげて欲しいんだよ。
大切な時期なんだよ。



ぼくちゃんはいま、9才って年齢を精一杯生きてるんだなぁ、と思って、
胸がいっぱいになった。


とはいえ、そこは私。
どははは!とか(≧∇≦)大爆笑しながら、

『えらいねぇ、〇〇くん。ありがとう。女の人の裸を、
もっと大事にしなきゃいけないのかもしれないねぇ。
ありがとう。
でも裸も悪いばっかりでもないのかもしれない。
難しいねぇ。』



なんかめちゃくちゃだけど、私がそう言ったら

『なーな!大人がちゃんとしなきゃだめでしょ?!
これはよくないことだよ!』


とか、プンスカしていた。


普段、離れて生活してるから、
今日おきた今日この出来事に、なんて返すのが正解だったのか、正直わからない。


9才男児特有の、可愛らしさと憎たらしさと、複雑さ。


ぼくちゃんの憂鬱は、始まったばかり。


だけど裸の雑誌を裏返しちゃう、そのぼくちゃんに、
あたしは胸いっぱいの一日だった。



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