mixiユーザー(id:13129115)

2020年04月05日09:44

90 view

◆高山義浩医師 Facebook記事4月5日

◆ 高山義浩医師 Facebook記事4月5日
東京都は、新たに118人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

ただ、都内の病院で働いている友人たちの話を聞いていると、疑っても検査せずに帰宅させているケースが増えているようです。それぞれ患者さんの都合(例:シングルマザー)もありますが、あまりの現場の忙しさに、患者さんに説明して、防護具を着用して、検体を採取して、保健所に連絡して・・・ が出来なくなっていることもあるようです。
感染者数の実態は、報告数の数十倍に及ぶかもしれません。全数把握を目指さなかった以上、見えない部分への想像力が求められます。すなわち、東京都において、大きな流行が始まっているのです。

いま、多くの「いのち」が危険にさらされています。とくに、高齢者や基礎疾患のある方々は、だきるだけ外出を控えてください。若い人たちは、自分は大丈夫だと過信しないでください。様々な事情があると思いますが、「今日でなければならない用事かどうか」を考えてみてください。

特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が出されるかに注目が集まっています。その時期だとは思いますが、ただ、それにより感染が抑え込まれると期待すべきではありません。この法律では、一般個人に対する強制力はないからです。

都知事は、都民に対して外出しないように要請します。ただし、(テレワークが推奨されますが)通勤は可能です。学校や通所施設、ショッピングモール、娯楽施設、図書館などの使用は制限され、イベントも名指しで自粛するよう指示されます。その一方で、歓楽街の小さな店の営業を停止させることはできません(厚労大臣が特に必要と指定すれば可)。交通が遮断されることはありません。

つまり、武漢で行われたような「地域封鎖」はできないし、やるべきでもありません。結局のところ、自主的な協力によってしか、感染拡大を防止することはできません。ずいぶんと引っ張ったおかげで注目されてますが(もっとサラリと出せば良かったのに・・・)、それほど強力な法律ではありません。

もうひとつ、「緊急事態宣言」について留意すべき点。いま、特措法に基づく対応が行われたとしても、その効果が現れるのは2〜3週間後です。もちろん、いまやっている取り組みによって、その前に患者数が減ってくるかもしれませんが・・・ 少なくとも大型連休までは続くと考えて、病床や(軽症者のための)宿泊場所の確保を進めていく必要があります。

新年度となりましたが、どうか歓迎会などの飲み会は延期してください。夜の繁華街へと出かけないでください。これまで集団感染が確認されたている、温浴施設、スポーツジム、ライブハウスなどに出かけないでください。そのほか、密閉・密集・密接する場所を避けてください。

人が集まらなければウイルスは拡がりません。やるべきことは分かっています。互いの物理的な距離は開いていますが、力を合わせていきましょう。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年04月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930