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2020年06月22日14:51

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南方

新型コロナの影響で古いドラマの再放送ばかりやっている。

「JIN -仁-」を久しぶりに見る。

主人公は現代から幕末にタイムスリップした外科医で名前を「南方仁」という。

南方というと南方熊楠(みなかたくまぐす)を思い浮かべるが、原作者の「村上もとか」も熊楠から名付けたのではないかと思う。

たしか原作の漫画の方では仁が熊楠と血縁関係があるかは不明みたいな事が書いてあったと思う。

南方という姓は和歌山県に多く、およそ1300人ほどいる。

南方熊楠も和歌山県の田辺市出身である。

田辺市出身の有名人と云うと他には武蔵坊弁慶と合気道の創始者植芝盛平がいる。

植芝盛平は若い頃南方熊楠が主導した神社の統廃合反対運動に共鳴し参加している。

南方熊楠といえば博覧強記の天才として知られていて、8歳から12歳の間に「和漢三才図会」という当時の百科事典105巻を近くの商家で読んでは家に帰って記憶をたどって書き写し、同様に「本草綱目」「諸国名所図会」「大和本草」などの写本を作っている。

専門の粘菌だけでなくありとあらゆる学問に通じていて、大英博物館で研究していた頃

「エンサイクロペディア・ブリタニカに手足が生えて歩き始めた様な男だ」

と言われていた。

語学に関しても天才で、粘菌採集に都合が良いってんでサーカス団に同行し世界を旅していた頃、行った先々の言語をたちどころに覚え、団員が現地の女を口説くラブレターの代筆をしてやって小遣いを稼いでいた。

18から22の言語を理解していたらしい。

https://www.minakatella.net/kumagusu/gengo.html

「西洋の言語はルーツであるラテン語を理解すれば簡単だ」

とのこと。

馬鹿と天才は紙一重というが、同じく脳の異常なのだと思う。

熊楠の息子の熊弥は精神病を発症している。

統合失調症だったらしい。

そして熊楠自身も癲癇だった。

熊楠自身、自分の能力は脳の異常によると自覚していたらしく、死後に解剖するように遺言をしている。


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