チェコというくにの、体制に順応しないことにはどうにもならないところで、いったん睨まれてしまうとどういうことになるか。
でも体制に闇雲に逆らったところで、さらに痛い目にあうだけ。
政治うんぬん以前に、ひととして生きていくこと、生きているあいだはせめてすこしでもいい思いもしたい。
もちろん逆らって生きることも選択のひとつであるはず。
でもだれもが強く生きられるわけではない。
ということで、チェコでのさまざまな生き方が示される。
逆らって生きるということは、美的であるかもしれない。
しかしそれは、逆らって生きることの代償を知らないわたしたちの戯言でもあるかもしれない。
だからここで読み取れるのは、生きる智惠なのだろう、あまりにもほろ苦いが。
ログインしてコメントを確認・投稿する