「猟犬探偵」稲見一良光文社(光文社文庫)素晴らしいハードボイルドでした。猟犬専門の私立探偵・竜門卓と、相棒の猟犬ジョーの連作短編4話が収録されています。解説は詩人の郷原宏氏。主人公は狩りの最中に行方不明になってしまった猟犬を探す、専門の私立
「増加博士の事件簿」二階堂黎人講談社(講談社ノベルス)100キロを超える巨体の持ち主で、杖2本を用いて事件現場へ赴く名探偵増加博士と、痩身の羽鳥警部の凸凹コンビ。挑むのは27編もの難事件です。元々はパズル雑誌に掲載された、ショートショート・ミステ
「謎のギャラリー 名作博 本館」北村薫新潮社(新潮文庫)アンソロジー「謎のギャラリー」の本館です。「謎の部屋」「こわい部屋」「愛の部屋」とありましたが、こちらは著者と女性編集者の対談形式となっており、アンソロジーで収録した短篇の解説本となって
【国立新美術館開館10周年・チェコ文化年事業 ミュシャ展】待ちに待ったミュシャ展に行って参りました!去年から楽しみにしてましたよ〜。ミュシャの企画展は折に触れて行われていますが、今回は何と言っても、あの超大作「スラブ叙事詩」全20点が一同に公開
【これぞ暁斎!ゴールドマンコレクション展】Bunkamuraザ・ミュージアムにて行われた、河鍋暁斎の展覧会に行って参りました。別の展覧会でも暁斎の絵、特に浮世絵錦絵を観る機会はありましたが、今回のゴールドマン氏の収集した特別展では肉筆画が多く、今ま
「火村英生に捧げる犯罪」有栖川有栖文芸春秋火村&アリスシリーズの短編集。8話の短編が収録されています。それぞれの分量はまちまちで、「鸚鵡返し」「偽りのペア」「殺意と善意の顛末」「殺風景な部屋」等はそもそも有料の携帯HPにUPされたものらしく、SS
「文豪てのひら怪談」東雅夫(編)ポプラ社(ポプラ文庫)「てのひら怪談」シリーズ、今回は古典文学や文豪、平成の作家に至るまで、既に世に発表されているプロの文章から、800文字の怪談を収集したアンソロジー。太宰や芥川、夏目漱石から村上春樹、吉本ば
「浮世絵 TOKYO名所案内〜古地図でめぐる 江戸東京ぶらり旅〜」瀬谷昌男(イラスト・監修)「江戸楽」編集部(編)メイツ出版江戸名所の浮世絵と古地図、現在の地図を重ね合わせながら、四季折々の東京の名所を紹介するほん。広重の名所江戸百景を下敷きに、
「日本の医療 この人を見よ 「海堂ラボ」vol.1」海堂尊株式会社PHP研究所(PHP新書)CS朝日にて放送されたトーク番組、「海堂ラボ」の書籍化。全36回、日本の医療最前線で活躍するゲストを招き、検閲なしの自由闊達なトークを行う。いやぁこの番組の存在を知