「わざと忌み家を建てて棲む」
三津田信三
中央公論新社
著者は怪談仲間である編集者から、忌まわしい事件が起きた家を繋ぎ合わせた妙な屋敷の存在を聞かされる。
屋敷に関係した人間の手記を読み進める内、著者自身にも不審な怪異が起こり始める。
幽霊屋敷シリーズの2作目。
ううう、相変わらず怖かったです。
前作「どこの家にも怖いものはいる」に引き続き、関係者の手記や録音されたカセットテープなどからなる短編4話が、繋がり一本の長編となる構成。
そう、今回もテープ起こしが入るんですよ……。
特に最後の青い邸宅なんて、超心理学者の記録だなんて言うもんだから、嫌な予感しまくり。ミイラ取りがミイラのパターンじゃん。アレじゃん(泣)
ラストの著者の解釈も上手い。ぞっとさせられました。
今回も存分に恐怖を体験させて頂きました。
3作目も楽しみだな〜。
(図)
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