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2020年05月31日12:47

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今日の本棚568♪



「さびしい独裁者」

赤川次郎
徳間書店(徳間文庫)


主人公は父親の莫大な遺産相続を巡り、親類に睡眠薬を飲まされ強制的に精神病院へと収容させられてしまう。
この第九号棟には、自らを歴史上の偉人や著名人だと信じ込んでいる特殊な患者ばかりが入院していた。
主人公は自称ホームズやダルタニアンの助けを借りて、自らの苦境を乗り越えていく。

というのがシリーズのあらすじ。
この三冊目では命を狙われる若手タレントを助けたことから、独裁国家の陰謀に巻き込まれていきます。
スケール大きいな〜。
このシリーズが本当に子供の頃から大好きで、久々に読みたくなったので購入して再読。
精神疾患の為に自身を偉人だと信じ込んでいる訳ですが、中には本物ばりの能力を有している者たちもいて、主人公の事件解決をサポートしてくれます。
ただかなりライトなので、歴史的なところを掘り下げたいタイプの人には物足りないかも。
例えばホームズ作品の蘊蓄とか、三銃士の蘊蓄的なものは一切出てきません。
みんな説明しなくたって知ってるでしょ?みたいな感じ。

個人的には毎回美味しいところをかっさらっていくルパンが小憎らしいですねぇ。
でもかっこいいので許してしまう。
ルパンとホームズが割かし仲がいいというか、協力し合っているのはこの手のパロディでも珍しいかもしれませんね。
解説は山前譲氏。



(古)
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