「運命の絵 もう逃れられない」
中野京子
文藝春秋
シリーズの2作目。
描いた画家、時代、描かれたモデル。
コントロール不能な人生の流転。
運命的な名画を紹介していく1冊です。
表紙にもなっているマネの代表作「フォリー・ベルジェールのバー」
ここまで見どころの多い絵画だとは知りませんでした。
リアルに見せかけて随所に散りばめられた絵画的テクニックが興味深い。
【表現者になるため生まれてきた】で書かれる名女優エレン・テリーのエピソードはめちゃくちゃ格好良い。
サラ・ベルナールもそうだけれど、この時代に己の才覚で自立していった女性は本当に凄いですね。
モロー「ユピテルとセメレ」に対しての【大金持ちのゴミ屋敷】という章題は容赦がなくて大スキwwww
まだまだ知らないことばかりで、解説してもらえるのが楽しい!
今回もとても面白かったです。
(新)
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