■毒殺されかけた活動家、ロシア帰国へ 拘束の可能性も
(朝日新聞デジタル - 01月15日 18:07)
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2020年8月20日、ナワリヌイは旅客機内で毒物によるものと見られる体調不良に陥り、同年9月7日に回復するまで意識不明の重体となっていた。
2020年8月20日、ナワリヌイが西シベリアのトムスクから旅客機でモスクワに向かう途中で体調不良に陥ったため、旅客機はオムスクに緊急着陸し、ナワリヌイはオムスク市第1臨床救急病院に収容された。旅客機内で彼の健康状態は突然急激に悪化しており、ビデオの映像には、客室乗務員が彼に走り寄る様子や、同時に彼が痛みに苦しんで叫び声を上げる様子が捉えられている。
後にナワリヌイの報道担当者は、ナワリヌイが意識不明であり、病院で人工呼吸器を装着していると語ったほか、ナワリヌイは朝から紅茶しか飲んでおらず、彼の飲み物に不審物が入れられた疑いがあると主張した。病院側は容態は安定しているが深刻な状態であると語った。病院は最初はナワリヌイが毒を盛られたであろうと認めたが、その後病院の副医長は毒物は「考えられる多くのシナリオの1つである」と発言を後退させた。
ナワリヌイはロシアからベルリンのシャリテー – ベルリン医科大学に飛行機で輸送された。オムスクで治療にあたった医師ははじめ、病状が悪すぎて輸送はできないと主張したが、後にナワリヌイを解放した。
8月24日、ドイツで治療している医師らは、ナワリヌイがコリンエステラーゼ阻害剤による毒を盛られたという証拠を発見したと発表し、9日後の9月2日にはドイツ政府も同様の見解として、血液サンプルの検査からコリンエステラーゼ阻害剤の一種であるノビチョクの使用を裏付ける疑いのない証拠が得られたと発表した。また、ドイツ政府はフランスとスウェーデンに検査結果の検証を依頼していたが、両国の研究所も検証の結果として神経剤の使用を確認している。
ロシア政府は8月25日、ナワリヌイへの毒物混入にプーチンが関わっていると非難する意見を否定した。
ナワリヌイのSNS上での発表によると、9月15日に自力での呼吸が可能なまで症状が回復し、同月19日には脚の震えが残るものの自力で歩行して階段を降りられるまでになっている。
事件当初、ナワリヌイ側の広報担当者の話では空港内で口にした紅茶に毒が盛られていた可能性が高いとされていたが、9月17日にナワリヌイの関係者は、ナワリヌイが滞在していたトムスクのホテルの部屋から回収された残留物をドイツの研究所に持ち込み解析を依頼した結果、飲料水のペットボトルからノビチョクが検出されたと発表した。
その後容態が十分回復し、9月22日には急性期治療を終えてシャリテー病院を退院したが、広報担当者は治療が未完了であるとして、ナワリヌイがドイツ滞在を継続すると述べた。また、病院側は完全な回復が見込めるとしたものの、長期的な影響についての判断は時期尚早であるとした。
ロシアの連邦刑務所局は12月28日、ナワリヌイに対しロシアへの帰国とモスクワにある当局事務所への出頭を命令、帰国しない場合は収監すると警告した。また、翌月12日にはナワリヌイが執行猶予の条件を破ったとして、ロシア当局が裁判所に同氏の収監許可を要求した。
ナワリヌイは2021年1月13日、同月17日にロシアへ帰国すると発表した。
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