mixiユーザー(id:12923117)

2020年06月25日12:52

117 view

『ルース・エドガー』感想

〜17歳の高校生ルース・エドガーの知られざる内面に迫り、人間の謎めいた本質とアメリカの現実に鋭く切り込んだサスペンスフルなヒューマンドラマ。バージニア州アーリントンで白人の養父母と暮らす黒人の少年ルース。アフリカの戦火の国で生まれた過酷なハンデを克服した彼は、文武両道に秀で、様々なルーツを持つ生徒たちの誰からも慕われている。模範的な若者として称賛されるルースだったが、ある課題のレポートをきっかけに、同じアフリカ系の女性教師ウィルソンと対立するように。ルースが危険な思想に染まっているのではというウィルソンの疑惑は、ルースの養父母にも疑念を生じさせていく〜<映画.comさんより>

フォト


        フォト      フォト

オクタヴィア・スペンサーが出演する作品にハズレは無いって、勝手に思ってて・・・ゆえにこれも絶対観ようと思ってました。
監督のジュリアス・オナーさんの作品は初めてかと。
『クローバーフィールド・パラドックス」ってやつは未見。

ルースはかつて、アフリカのエリトリアで少年兵だった。
7歳で、アメリカに渡り、白人夫婦に養子に迎えられた。
成績優秀でスポーツも得意。

ある日、学校のレポートに記した過激な思想。ロッカーからは花火が見つかる。
これが火種となって、ウィルソンがルースに危機感を抱く。

ウィルソンは、何人かの生徒を枠にはめた目で見ている。
ルースは「悲劇を乗り越えた優秀な黒人少年。将来有望」
その枠からはみ出すことは許されない。
「あなたはこうあるべき」と、生徒を自分の思うように動かしている。
自分の体験があるから・・・同じ黒人として、アドバイスとして、厳しく接しているのかもしれないんだけど、どうにも、やりすぎ感あり。

母親はルースが以前つきあっていた同級生ステファニーと接触して、自分の知らない息子の別の顔を突き止めようとする。

くすぶっていた感情が表に出てくる・・・。
ウィルソンの自宅が荒らされ→自宅の窓ガラスに落書きされ→教室のハリエットの机からは花火が引火
誰の仕業?
両親はルースを疑うが・・・彼を守りたい。

この夫婦(ルースの養父母)、夫は再婚で、前の奥さんに、赤ちゃんが生まれる。
その子に会いに行こうと妻を誘う。妻はそれほど乗り気じゃないのだが、とりあえず行く。
夫は前の奥さんの赤ちゃんに目を輝かせ・・・の場面が何気に深い。

またハリエットにはローズマリーというやや精神不安定な妹がいて、彼女も一波乱起こす。ここにもスパイス。

ルース(Luce)という名前は、イタリア語で「光」という意味らしい。
養父母が彼の本名を発音できず、この名前をつけた。
(エンディングでルースが「loose(緩んだ)」という単語を引き合いに出して、自分の名前について、何かを語っていたんですが、忘れたぁあ。何か深い意味があったかも?)

ラストシーン、走った直後のルースの表情が語るもの。
あれをどう読み取るかが、ポイントかと。

巧みで深い脚本。
音楽がとにかく特徴的。打楽器とベース。。。アフリカとアメリカ?

予告編バッド(下向き矢印)
https://youtu.be/grCmi7lyeOc

良かったんだけど、やや消化不良。
「これは面白いぞ!」って、どんどん引き込まれていってる最中に、何度か「?」が出現。
う〜む、惜しい。でも、いろいろ考えさせられたので観て損はしませんでした。3.5☆
10 8

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年06月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

最近の日記