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2019年11月17日17:02

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『シークレット・スーパースター』感想

〜「きっと、うまくいく」「PK」「ダンガル きっと、つよくなる」などで知られるインド映画界のスター、アーミル・カーンが製作を務め、出演も兼ねたインド映画。インド最大の音楽賞のステージで歌うことを夢見る14歳の少女インシアだったが、厳格な父親から現実味のない夢だと大反対され、歌うことを禁じられてしまう。それでも歌をあきらめられないインシアは、顔を隠して歌った動画をこっそりと動画サイトにアップ。ネットを通じて彼女の歌声は大人気を博す。やがてインシアは、落ち目の音楽プロデューサー、シャクティ・クマールと出会うこととなるが……〜 <映画.comさんより>

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男尊女卑が根強く残るインド。父親は絶対的な存在。逆らうことはできない。
インド最大の音楽賞ステージで歌いたいインシア。娘を応援したい母親。
父親が不在の時だけ、二人は解放されて、自由を感じることができている。
母親は父親に内緒でアクセサリーを売り、そのお金で娘にパソコンを買い与える。

この映画、喜怒哀楽においての登場人物たちの役割が、見事にきっちりと分かれておりますバッド(下向き矢印)

喜→娘と母親
怒→父親
哀→娘と母親
楽(全てのお笑いパート)→アーミル・カーン!!!

メインの流れは、母と娘の絆。父親は敵そのもの。
娘のサポートに、弟とクラスメイト。祖母は・・・やや父親寄り。

インドでの女性の地位の低さには唖然。
女児が生まれれば家族はガッカリ。
そして、インシアが生まれてガッカリしやがったこの親父は、最低中のゲス男!
妻に暴言暴力をふるうのは日常茶飯事。
娘の夢に理解すら示さず、ギターの弦を引きちぎる。
なんて奴なんだよ、お前は!!!

だけど、未来のインドに光を差し込んでくれるのが、弟とクラスメイト。
この男子たちが大人になる頃には、インドもきっと少しは変わっているはず。
監督の希望と願いが託されていた男子2人。
2人が、それぞれにインシアを助ける場面は、ちょっと感動モノぴかぴか(新しい)

多くの女性蔑視が描かれた末・・・ラストには、誰もが望む展開が待っているのでございます指でOKウインク

音楽プロデューサーが出てくるまでは、直球ストレートの人間ドラマ。
でも、アーミル・カーンが出てきた途端、配球があっちこっちに飛びまくりあせあせ
ハチャメチャでやりすぎ感もあったけど、まあ、観客を楽しませようとするサービス精神が旺盛ということで・・・うまい!

問題提起があって、それを踏まえた上で、人々が共感できる、人々に勇気を与えられる物語をのせて、シェイクシェイクして、感動エンターテイメント化!
いや、マジ、インシアの歌声は、泣けるったら涙
相変わらず、やるなあ、インド映画!まさに、そういう感じです。3・5☆

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