mixiユーザー(id:12923117)

2019年11月14日10:19

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『国家が破産する日』感想

〜1997年に韓国で実際におこった通貨危機の裏側を描いた社会派ドラマ。1997年、韓国経済は急成長を遂げ、いつまでも好景気が続くと多くの国民が信じて疑わなかった。そんな中、韓国銀行の通貨政策チーム長ハン・シヒョンは通貨危機を予測していた。政府は非公開の対策チームを招集するが、国家破産まで残された時間はわずか7日間しか残されていなかった。独自に危機の兆候をキャッチし、これを好機と見た金融コンサルタントのユン・ジョンハクがある大勝負に出る。その一方で、経済情勢に明るくない町工場の経営者ガプスは、大手百貨店からの大量発注を手形決済という条件で受けてしまう〜
<映画.comさんより>

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そんじょそこらのスリラー映画よりも、数倍怖かったです。
何度か事前に予告を見ていて「金融系かあ・・・。通貨危機?難しそうだなあ。私に理解できるかなあ」と不安だったんですが、結構わかりやすく作られていて、助かりました。

通貨危機→経済危機→IMFに頼るが、その支援条件とは・・・。
韓国銀行通貨政策チーム長のハンは気づく。IMFに頼るのは間違っていると。
だが反論空しく、韓国経済はIMFに牛耳られてしまう。
その結果・・・倒産、早期退職、非正規雇用の増加。
貧しい者はさらに貧しくなっていった。

主役の韓国銀行通貨政策チーム長ハン役を、女性が演じたのが大正解だったと思う。
金融コンサルタントはにわか成金となり、食器工場経営者は手形決済に全てを失う。
この立場が違う三者が交互に動き、作品は立体的に仕上がった。
IMF専務理事役のヴァンサン・カッセルもよきキャスティング!

いつか日本でも起こるのでは?の危機感。
韓国政府はその時、何をした。何をしなかった?
日本政府なら、どう動く?何を語り、何を隠す?
すごいよ、韓国。このジャンルでは、数倍、日本の先を行ってる。
日本でも『新聞記者』同様、権力やメディアの真実を暴く作品がもっと、もっと出てきてもらいたいと切に願う。
4つ☆


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