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2019年08月25日10:18

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『Girl/ガール』感想

〜トランスジェンダーの主人公が、バレリーナを目指して葛藤や苦悩を乗り越えながら夢を追いかける姿を描いたドラマ。男性の体にうまれたトランスジェンダーのララは、バレリーナになることが夢で、強い意志と才能、そして血がにじむような努力で、難関とされるバレエ学校への入学を認められる。しかし、成長とともに変わっていく体によってうまく踊れなくなることへの焦りや、ララに対するクラスメイトの嫉妬や嫌がらせにより、次第に心身ともに追い込まれていく。2018年・第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、これが長編デビュー作のルーカス・ドン監督がカメラドール(新人監督賞)、主演のビクトール・ポルスターが最優秀俳優賞を受賞した〜
<映画.comさんより>

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なんとも、なんとも痛々しい作品でした。
ただでさえ過酷なバレリーナへの道。
せっかく入学できた難関のバレエ学校ゆえ、なんとかついていかなければ。
ララは周りからすでに遅れをとってしまっています。
血だらけのつま先。陰部はテーピング。

自分のバレエのために、父親の仕事場を変えさせ、6才の弟の学校までも変えさせてしまった。

そこまで見せちゃっていいの?って、こちらが心配になるくらいに、ララの外側、内側があからさまに描かれます。
体の隅々まで見せるのみならず、性別適合手術に向かっての手順や詳細をも語られていきます。

心と体の成長と変化。
ララにとって何より辛いのは、何も変化がない、何も変わらない、何も変わっていないという事実との直面。
もっと早く変わりたい。ホルモン剤、もっと飲ませて!手術まで3年なんて、待てない!

クラスメートからの差別的発言と蔑むような視線。

父親はひたすら理解があって優しいんですが、タクシー運転手ということで。。。
その収入だけで、学費とあの暮らしがよく成り立っているなあと、余計な心配をしてしまっていた私。

女性が好き?男性が好き?
それは女性として?それとも男性として?
同じマンションの住人男性にほのかに抱く恋心。

クライマックスの展開は、あまりにもの衝撃で、顔を覆ってしまい、スクリーンが直視できず。
「やめて〜〜〜〜」
そしてラストシーン・・・あれは、どうなったっていうことなんでしょう?
自分が望んたとおりの完璧なGirlになれたのかな?

ララ役のビクトール・ポルスターくんがひたすら素晴らしかった。
同じような表情が多いんです。いや、でも、これ、逆に難しいのでは?って思いました。
戸惑いと不安と焦り。でも、まわりからは気づかれないように平静を装っているような表情。
何も変化がない時は、決まって、同じ表情になって、そこが、上手いって思いました。

こちらは見守るしかできなかったけど・・・いやはや、すごい作品でした。4つ☆

※自分用資料メモ
https://ja.wikipedia.org/wiki/Girl/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB
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