mixiユーザー(id:12898330)

2020年02月19日01:30

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人生

1.毎年2〜6年間くらい本気で頑張った受験生たちがせいぜい7〜8割正解するのがやっとという入試問題を、毎年コンスタントに作り続けることができることは不思議である。
十代の若者が数年間本気で取り組んでも各学問の初等領域をマスターできないほど「学問」という知識空間は広大で深遠だという観測事実
→学問の潜在する全体像とはいったいどれくらい広大で深遠なんだろうか

2.その広大で深遠な学問ですら、実際の現実の問題解決をする上では、多くの場合不十分だという観測事実
→現実に日常生活や仕事をしていくうえでさまざまな局面で遭遇する実際の問題を
再現させる現実の事象空間の全体像とは、いったいどれくらい広大で深遠なのか?

3.石ころを投げたときの軌跡を運動方程式を立てて解くくらいの簡単な数学すらも
敬遠してる「学者もどき」が石ころの運動より数次元複雑な人間の心や社会を相手に
社会学とか心理学とかの学問モドキを操って一体何を解明できるのだろうか?

4.量子コンピューターとAI技術が組み合わさることによってやがて迎えるであろう
シンギュラリティでは「知のアルゴリズム」を桁違いの計算速度を持ったアーキテクチャ
に実装することで、人類がこれまで数世紀にわたって解明し、言語化定式化してきた
学問を短時間でなぞり、やがて自らに実装された「知のアルゴリズム」によって、
今後人類が数世紀にわたって解明、言語化および、定式化する「予定」の知識空間を
帰納して探索しつくすのだろうか?学者に代わって。
そしてやがて、この世界の事象空間の全体像を人類に取って代わって演繹して縦横無尽に探索するようになるのだろうか?

5.寿命を持ったヒトがたかだか100年足らずの短い期間で一体何をするのが正解なの
だろうか? もちろんそれは人それぞれの問題で、人それぞれ異なる正解であろうこ
とは容易に想像される

そもそもこの世界の事象空間の全体像は広大かつ深遠であることに加えて、原理的にも
不確定性を帯び、任意の未来の状態を確定的に予測することができない。
各々は社会や自分と対話し、長い年月をかけて各々の答えを導き出し、各々の言動を
各々の歴史に刻みつづけてやがて天寿を全うする
あるものは己の欲望に正直に生き、でも社会に抗えば反撃されるので仕方なくこれに従属
して生きる
あるものは最良の友人や伴侶や家族と出会い、彼らを幸せにすることに人生を捧げる
あるものは自分で自らの人生に終止符を打つ決断をする

この世界の事象空間の全体像は学校で多少真剣に取り組んだことがある人なら、直観的に広大で深遠なことを知る
たとえ世界の事象空間の全体像がなんとかなったとしても、科学を多少かじった人なら、
不確定性原理により未来を予測することは原理的に不可能であることを知る
AIの技術革新により世界の事象空間の全体像の探索速度が向上し、多くの人力作業が
機械によって取り行われるようになっても各人固有の問題解決は機械も他人も取り行えない
自分や世界と多少向き合った人なら、自分と他人の違いを知り、自分の問題に対する正解は自分の頭で考えなければ導き出すことができないことを知る
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