魔界ラジオ 2003年3月3日収録
【『素朴な疑問』魚の「鼻上げ」行動】
金魚は苦しいと
水面に上がって口
でも息をするよ?
肺呼吸するの?
いや…魚類は
一部を除いてエラ
呼吸しか出来ない
じゃあどうして
さらに酸素不足
になると、激しく
泳ぎ始め…ついに
水面から飛び出し
空中を跳躍して、
最後は水底で静止
横に倒れ窒息死。
どうしてにゃ?
魚は口から水
を飲んでエラブタ
へ出す(一方通行)
…しかもエラには
細かいヒダがあり
水中で広がる髪の
毛と同じく水から
上がるとくっつき
効率的に酸素吸収
が出来なくなる。
水中でしか生
きられないにゃ〜
σ酸素が十分に
あってもやるから
餌探しか遊びかも
…まだ謎は深いね
φ(゚Д゚ )フムフム…金魚鉢の水面付近で口をパクパクしている金魚。酸素が足りないから
上に上がって息をしているようにも見えますが、魚はエラ呼吸。
魚のこの行動は『鼻上げ』と呼ばれ、魚が酸欠になったときに観察されます。
ヒトでは、空気は肺と鼻や口を往復するように動きますが、魚の場合は
口から入った水はエラブタへと一方通行で動きます。
水中に含まれる酸素は水面から溶け込みます。なので水面近くの水には
底と比べて酸素がより多く含まれていると考えられます。
さて、鼻上げ状態よりももっと酸素が不足すると魚はどうするのか。
酸素濃度が下がると魚は激しく泳ぎ始め、ついには水面から飛び出して
空中を跳躍するようになり、さらに水底で静止するようになり
やがて横に倒れて窒息死するという。
エラには細かくてしなやかなヒダがあり、このヒダにより水とエラが
触れ合う面積が大きくなり、水中の酸素を効率よく体内に取り込むのですが
魚が水から上がると、このヒダがペタペタとくっつき合います。
水中で広がった髪の毛が、水から上がるとくっつくようなものです。
するとエラが空気と接する面積が小さくなり、効率よく酸素が吸収できないのです。
『エラとは違う特別な器官』を使う事で空気中の酸素を吸うことが出来る例として
ウナギは夜間に水から這い上がって地面をはい回ることが出来ます。これは
皮膚呼吸によって酸素を吸収するため、地上でも長時間生き続けられます。
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