魔界ラジオ 2002年5月20日収録
【『すべてがFになる』を読んでます】
[小説より抜粋]
『思い出と記憶っ
てどこが違うか…
知っている?』
『思い出は良い
事ばかり…記憶は
嫌な事ばかりね』
答えは何にゃ?
『思い出は全部
記憶しているけど
ね…記憶は全部は
思い出せない。』
(驚きの表情)
森博嗣の小説
すべてがFになる
より。不思議だが
[記憶]⇔[思い出]
を互いに説明して
対象的なんだよね
言葉のマジック。
メビウスの輪にゃ?
∞そうかもね…
完成されたパズル
のように綺麗だし
納得してしまう。
文系の人なの?
筆者は工学部の
助教授…理系だよ
ビックリにゃ
まだ読中だけど
お勧め出来る本だ
分厚いにゃ〜
φ(゚Д゚ )フムフム…1996年に創刊されたミステリー小説。それまでは
「かまいたちの夜」の我孫子武丸や、「狩野俊介シリーズ」の太田忠ぐらいしか
ミステリー小説を読んだ事がなかったのですが、「理系ミステリー」と
紹介されていた本で、本屋で思わず手に取ってしまった1冊でした。
職場での暇潰しに、来院時にすぐにページが閉じられる本を探していた時で
文庫本サイズでしたが、その分厚さに驚きました。
1冊を読み終わるのに何日もかかるので、読み終わるまで連続ドラマや
長編の映画を見ている様な感覚にコストパフォーマンスの良さを感じました。
ゆっくり読み進めたおかげで、ネタばらしパートの前までにトリックを
自力で発想する事ができたのが嬉しく、感動を一人で噛み締めました。
森博嗣の作品はその頃、既に文庫で10冊以上が出版されていたので次々と
続きを読むことが出来たのも幸せなタイミングでした。
16年経った今、森博嗣の本だけを買い続けています。総数は100冊を越えました。
この時に出会っていなかったら、きっと違う人生を歩んでいたかも。
僕が死んだ後に、この本の山を誰かに読み継がれてくれないかなと願っていますが
きっと叶わない夢でしょう。生きている間に、他人の分まで読み込んでおくべき。
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