【撮影中の苦労話アンダースロー編】
σ苦労したのは
買い物袋に入った
果物を下手投げで
転がしバラバラに
散らばらせる場面
何で下手投げ?
本当なら悔しさ
を表現するのに、
上から地面に叩き
つけるシーンだが
果物が潰れて破壊
されてしまうと、
撮り直せないから
仕方無いにゃ〜
当日は体調も
悪くて移動中の車
で吐いてしまい、
ダウン寸前で撮影
してたからとても
元気に演技なんて
出来ない状態で…
何回やったの?
果物の転がり方
がポイントで後で
父親が拾える範囲
に散らばらないと
カット。撮り直し
厳しいにゃ〜
撮影日は天皇の
祭典が行われた日
…休憩中に民家の
テレビで見たのを
覚えている。撮る
側と見る側の違い
を考えさせられた
このシーンは
CMに何度も流れた
から印象的にゃ〜
σ投げ方が格好
悪いなって皆から
散々言われたけど
忘れられない場面
たった数秒なの
数時間掛かって
撮った場面だよ…
苦労してるの
【ドラマ撮影終了試写会の後…解散】
カットシーンは
かなり多かった。
とある学校の生徒
・先生達と一緒に
川原で撮影したが
丸ごと編集カット
出番が無いの
協力して貰い
上映会を楽しみに
していた人達には
申し訳無いけど…
何でカット?
フィルムを直で
繋いだら…大幅に
時間オーバーして
いたらしく要所を
残して編集した為
残念だにゃ〜
監督も試写会で
皆に謝ってたよ。
僕の場面も多少は
削られてたからね
仕方無いにゃ〜
σ語り始めたら
キリが無いくらい
…かくしてドラマ
は全国の民間放送
局の半分で流され
日本民間放送連盟
賞優秀賞も頂いた。
タイトルは何?
【亀蛇(ガメ)が
寄り道した】だよ
昔々の話にゃ〜
10年前になるね
忘れられない経験
φ(゚Д゚ )フムフム…ドラマのワンシーンって数秒間のために何度もリテイクを
重ねてNG以外にも、どの角度、口調、表情などがベストなのか監督の
思った通りのカットが撮れるまで、やり直しも含めて録画が続きます。
小道具も生の果物を使用する前に、ロケテストで最初に雑誌を買い物袋に
入れて、地面に叩きつけるように指示されました。結果は『強すぎてNG』
親父の前に立ちはだかる息子。『父ちゃんは泣きべそだ!!…畜生!!!』と
買い物袋を投げつけて家の中にダッシュする。親父は足元に散乱した果物を
ゆっくりと拾い上げて、息子の跡を見送っていた。
これだけの場面を撮るのに体調不良ながら何時間も拘束され、スタッフからは
『ガッツあるね〜』と励まされながら撮影の合間に、リンゴをすり下ろした
ジュースを飲ませてもらいました。テレビに映るって事が、いかに大変なのか
フィルムに映らない何回ものリテイクを知るのは、製作者のみ。
φ(゚Д゚ )フムフム…ようやく、完成した試写会に参加者全員が会場に呼ばれました。
監督から『撮影した全部を繋げると2時間を超える量になってしまい、
編集で要所のみを繋げた形になってしまい申し訳ありませんでした』と
謝罪と、スタッフへのねぎらいの言葉、地元住人の協力あってこその作品だと
深々とおじぎをして、会場が暗転。フィルムがスタートしました。
☆1991年日本民間放送連盟賞優秀賞受賞作品。
☆第31回日本テレビ技術賞奨励賞受賞(撮影)作品。
後に監督から手紙が届き、『全国の半分に放送され、賞も頂きました』と
近況報告と、監督の息子さんが描いた、亀蛇の絵がプリントされたテレホンカードが
同封されていました。今でも宝物です。
改めて、お礼を言いたいと思います。貴重な体験をさせて頂きました。
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