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2020年03月31日19:33

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T-34 レジェンド・オブ・ウォー

 昨年、いろんな方からオススメをいただいていたこの作品、ダイナミック完全版と銘打たれたバージョンが立川シネマシティ極上音響上映の運びとなったため、コロナ騒ぎもものともせず、いそいそと出かけてまいりました。

 なるほどなるほど。こりゃ面白い!こりゃアツい!

 戦争映画には飛行機ものとか潜水艦ものとか、いわゆるメカニックものがたくさんありますが、実は意外に戦車ものってないですよね。
 私が過去に観たのは「戦闘機対戦車 砂漠の対決」「ビースト・オブ・ウォー レッドアフガン」「フューリー」くらいでしょうか。
 そこにこの「T-34」が彗星の如く現れたわけであります。

 この映画の面白さは、単に戦車戦を描くだけでなく「刑務所もの」「脱走もの」の要素をぶっ込んだところにあります。
 ナチSS機甲師団の演習のためソ連軍捕虜の中から戦車兵を選出し、ぶん獲ったT-34に搭乗させて訓練要員の「かませ犬」にしようとするという発想がまずユニーク。ロバート・アルドリッチの傑作「ロンゲスト・ヤード」のようで、実に愉快。
 しかも主人公たちは策を練り、この演習を利用してチェコまでの脱走を図るってんだから、もう、血が燃えますな。

 嬉しいことにこの映画、戦車戦のシーンでは俯瞰の絵を駆使して、主人公達の乗るT-34と、ナチのパンサー中戦車の位置関係を執拗に見せてくれるんですよ。これがあるから、「どれを血祭りに上げる」「どの方向から攻め、逃げる」というのが観ているこちらには非常によくわかるんですね。
 煙幕を張って敵の目をくらまし、森の中を突き抜けて相手の戦闘指揮所の目の前に躍り出るシーンなんざ、もう、興奮で身体が震えました。

 戦車のメカニック描写に今ひとつ突っ込みが足りないとか、途中で女性が絡んでくることでやや甘い描写に走ってしまう部分があるとか、ちょっとした不満はありますが、ここまでのものを作ってみせてもらえたのだから、余計な事は言いますまい。
 「これ、クライマックスにしてもいいんじゃね?」と思うくらいの冒頭の戦闘シーンの凄まじさや、整備が完了したT-34が「白鳥の湖」の曲に乗って凄まじい走行パフォーマンスを見せる件りなど、痺れどころ満載の本作に、私は大いに満足しましたぞ。
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