これからじゃん

「パラサイト」の監督ポン・ジュノが文大統領との会食で竹島について日本を揶揄したというニュース。どうもよくわからないニュースなのだが、なんか嫌な気分になってしまった。トランプ大統領みたいに全否定するつもりはないけど、韓国でも新型ウィルス発症、のニュースを聞いても、さすがにザマーミロとは思わないけど、全然同情できない。

いや、政府はそれなりに頑張っているとは思うのだが、初動の甘さはもう言い訳ができないところになってしまったと思う。日本での武漢ウィルス（WHOの決めた仮想通貨みたいな名称はまったく定着しない。当たり前だが）感染者は自分の予想期間を越えて、これからいよいよ本格的に広がる気配だ。死者の数は上念氏が言ってたように十人程度で収まると僕も見ているのだが、この自粛ムードによる日本経済の失速はもう避けられない既定路線という感じだな。もちろん元凶は消費税率引き上げの方なのだが。

映画「シン・ゴジラ」のまんまという感じだ。ゴジラも第二形態のキモ可愛い段階で、少々の犠牲が出てもミサイルでもなんでもぶちこんでなぶり殺しにしておけば、その後のとんでもない被害は防げただろうという。日本を守るためには、それで責任をとることになっても仕方がないという気概を持つ政治家がいなかったということだな。「シン・ゴジラ」自体は東日本大震災や福島原発事故を想定して作られた映画だったと思うが、日本という国の危機管理の脆さを示した映画としては、今にして思ってもまったくよくできていた。それじゃ困るんだけどさ。

それより地上波ではほとんど報道されないアメリカのインフルエンザの方がかなりやばい気がしている。だって2千万人発症ってアメリカの人口が2億くらいだから、もう十人に一人の割合だろ。アメリカみたいなでかい国で隣の家まで何キロなんて田舎では感染のしようもないと思うから、これってアメリカの都市はほとんどやられちゃってるってことなんじゃないかな。こっちがほとんどニュースとして伝わってこないことの方が怖い。

日曜の午前中のテレビにしても、プライムは冷静に事実を淡々と伝えていた感じはしたが、相変わらずサンデーモーニングはひどい。3週続けて差別はいけません＝中国共産党に忖度しましょう的な内容だもんな。高須院長が出ていた分、ワイドナショーの方が全然内容がまともだった。アメリカのインフルもちゃんと取り上げてたしさ。

今週の映画は「スノーピアサー」（監督：ポン・ジュノ/出演：クリス・エバンス、ソン・ガンホ）を観ました。2014年、地球温暖化を防止するため78カ国でCW-7と呼ばれる薬品が散布されるが、その結果、地球上は深い雪に覆われ、氷河期が再来してしまう。それから17年後、かろうじて生き延びた人々は「スノーピアサー」と呼ばれる列車の中で暮らし、地球上を移動し続けていた…。

「パラサイト　半地下の家族」アカデミー賞受賞おめでとうということで観てみたのだが、SF映画としても社会派映画としてもアクション映画としても、いろいろな要素を詰め込み過ぎてしまって逆にどれも中途半端になってしまった感じがした。映画の各所で詰めが甘いというか。それにこのラストはすげーブラックユーモアなのかどうか判断がつかなくてモヤモヤしてしまった。