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2019年04月21日17:49

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自分の引き際

最近よく思ってしまうのだけれど、人間、あまり長生きするのも良くないなと。人生50年じゃさすがに短いけれど、かといって90過ぎてまでとなると長けりゃいいってモノじゃない気がするんだよな。いくら医療が発達しましたっていったって、医者の都合で死に時を誤るっていうのはあると思う。

最近、知ってる人が90過ぎて亡くなった。もうだいぶ認知症が進んでいて、とても独り暮らしはさせられないと、老人ホームに入れた矢先だったが、問題は資産が億の単位はある人だったこと。欲に目がくらんだ親族が遺産に群がって、見苦しいったらありゃしない。社会的にも地位の高い人ではあったんだけれど、生前の遺志とか功績とかもまるで無視されちゃって、葬式も寂しいばかり。それもこれもしっかりしているうちに自分の死後のことを何も決めていなかったり、ケチで強欲だった性格が災いして周りの人間に対する配慮も欠けていたりして、他でもない自分の責任って部分もあるんだけどね。まあ、哀れなもの。

僕の父親も90過ぎて、仕事をバリバリやってた頃は結構上り詰めた人ではあったので、周りの人間にもチヤホラされて生きてきたんだろうけど、今や老人ホームで趣味のひとつもなくチビチビ酒飲んでるだけとなると、まあつまんねーだろうなとしか思えない。プライドだけは高いままだから、周りの人間と交わることができなくて、老後の生活をエンジョイする術を知らないんだな。とりあえず死んだ後は思うとおりにしてやるからって、本屋で買ってきたエンディングノートを渡してみたけど。仕事以外に何もない人だったら、せめて仕事を引退して、まだその頃の後輩が偉いまま会社に残っているうちに逝くならよかったものの、今じゃ本当に自分の死を惜しんでくれる人の方がどんどん先に逝っちゃって、そりゃあ淋しいよ。

そういう自分だって特に仲のいい友達もいないし、長年保険料を払い続けてきた年金だって、年金機構から来るお便りによればもらえる額は生活保護とたいして変わらない額だし。だからせいぜい70も過ぎたらもういいでしょって思うんだよね。

なんてことをつらつらと思わされることの多いこの頃だな。

今週の映画は「未来のミライ」((監督:細田守/声の出演:上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子)を観ました。甘えん坊の4歳の男児くんちゃんと、未来からやってきた成長した妹ミライの2人が繰り広げる不思議な冒険を通して、さまざまな家族の愛のかたちを描く。

前作の「バケモノの子」や「おおかみこどもの雨と雪」に比べると、ずいぶんこじんまりとした感じの世界観(なんと言っても4歳の男の子の世界だから)だが、そのスモールワールドを丁寧に描き切ることで、ラストに凝集された時間のつながり、家族の血の繋がりのシーンが思わずじ〜んと心に沁みる、いい映画になったと思う。

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