今日は天気もよいので、久しぶりに横浜に行った。ヨコハマ・エア・キャビンに乗ってみたくなったのだ。ヨコハマ・エア・キャビンは今年4月に、桜木町−運河パーク間に開通した、都市型循環式ロープウェイである。
いつもなら開通早々に乗りに行くところだが、半年も行かなかったのはCOVID-19のせいだけではない。ロープウェイというのは、歩いていけないようなところで、道路や鉄道を通すことも困難な場所を往来するために作られるものである。普通に歩いても行けるところにわざわざロープウェイを作る意味が分からず、計画の話があった時も冗談か妄想かと思っていたのだが、まさか本当に開通するとは。しかも、運賃が高い。たった600mの距離を進むのに1000円である。これでは乗る人などいるのだろうかと思っていたが、乗っていない新路線があると気になるので、今日やっと行くことにしたのである。
JR桜木町駅前に乗り場がある。意外と客が多いようだ。1000円(やはり高い!)の片道切符を買い、順番が来て乗りこむ。1人で1台占有だ。定員は8名だが、36台ものキャビンが次から次へと来るので、他の組と同じ車両に押し込まれることはなさそうだ。
5分ほどで運河パーク駅に着き、これでおしまい。歩いても行けるところを高いところを通っていったというだけで、おそらく二度と乗ることはないだろう。
(桜木町駅)
(空行くエアキャビン)
(運河パーク駅)
このロープウェイは、「汽車道」にほぼ沿っている。以前はここに線路があって、桜木町駅付近と港を結んでいたのだ。線路があったところの一部を「汽車道」という遊歩道にしている。線路がずらりと並び、貨物列車が頻繁に出入りしていたことを知る人も少なくなってきたが、有名な赤レンガ倉庫もその名残なのである。そこにロープウェイという新しいものが出現したというわけだ。
運河パーク駅の近くには、コスモワールドやワールドポーターズなどがある。そのコスモワールドを運営している泉陽興業が、このロープウェイも運営しているのだ。
(汽車道)
(運河パーク駅付近から)
あとは、適当に横浜をブラブラすることにした。赤レンガ倉庫に行ってみる。もちろん今は倉庫としての役目は終えて、中はショッピングモールである。さらに歩いていくと山下公園。山下公園のシンボルともいえる日本郵船氷川丸もずっとある。こちらももちろん今は出航することはない。
(赤レンガ倉庫)
(日本郵船氷川丸)
横浜マリンタワーはだいぶ前に閉鎖(営業中止)されたが、まだタワーは残っている。堀川を渡って少し行くと港の見える丘公園だ。港やベイブリッジなどをしばらく眺めて丘をおり、元町ショッピングストリートを歩いて、石川町駅に着いた。
(港の見える丘公園から)
(元町ショッピングストリート)
ロープウェイ以外は目新しいものもないお馴染みの場所だが、久しぶりにブラブラ歩くとやはり楽しい。
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