【音楽】　最近購入したＣＤ　〜冨田勲の映像音楽

本日届いたＣＤ。

●冨田勲　(1932-2016)
　・コムポジション愛
　・ジャングル大帝のテーマ
　・ビッグＸ主題歌
　・｢キャプテンウルトラ｣組曲
　・きょうの料理
　・新日本紀行テーマ
　・大河ドラマ｢花の生涯｣
　・大河ドラマ｢徳川家康｣
　・大河ドラマ｢勝海舟｣
　・｢ノストラダムスの大予言｣組曲
　・｢マイティジャック｣組曲
　・マイティジャックの歌 (アンコール)

　　　藤岡幸夫指揮 オーケストラ・トリプティーク
　　　合唱：冨田勲メモリアル合唱団／杉並児童合唱団　　(2018録音、Three Shells)

スリーシェルズの新しいＣＤ。2018年9月17日の、東京国際フォーラムにおける｢冨田勲　映像音楽の世界｣と題するコンサートのライブ録音である。オーケストラ・トリプティークは、日本人作曲家の作品を演奏しているオーケストラだが、いわゆるクラシック系に限らず、映画音楽、ＴＶドラマやアニメの音楽も積極的に取り上げている。上映や放送が終われば過去のものとして消え去ってしまった音楽を、演奏会という形でよみがえらせているのだ。そして、ほとんどの演奏会がＣＤ化されるので、このように行けなかったものも楽しむことができる。

１曲目の｢コムポジション愛｣は聴いたことがないなと思っていたら、1974年に作曲された、学校での使用を想定した創作ダンスのための音楽とのことで、当日も大妻嵐山高校ダンス部のパフォーマンス付きで演奏されたとのこと。いきなり冨田サウンド炸裂だ。

２曲目以降はお馴染みの曲が多いが、これをオーケストラの生演奏で聴けた人は、さぞかし楽しかっただろうなと思う演奏が、これでもかとばかりに続く。｢キャプテンウルトラ｣の音楽など、宮内國郎や冬木透とも違う独特のテイストが、また素晴らしいもので、円谷の｢ウルトラ・シリーズ｣に圧されて埋もれてしまいそうな｢キャプテンウルトラ｣を、音楽で盛り返しているようだ。

ＮＨＫの番組のテーマ音楽も結構手掛けているが、｢きょうの料理｣までコンサートで演奏するなど、もうトリプティークならではだ。｢新日本紀行｣テーマは、やはり日本の郷愁を誘う音楽。小学校の時に見た映画｢ノストラダムスの大予言｣も、いろいろな事情で残念ながら封印されてしまったが、音楽は冨田勲だったのだ。音楽を聴いただけで、いろいろな場面が蘇る。

｢マイティジャック｣のカッコイイ音楽で盛り上がったあと、トリプティークのこの手の演奏会ではお馴染みの、｢会場のみなさんもいっしょに歌いましょう｣のアンコールでしめる。

この演奏会の日は別に用事があったのだろうが、行けばよかったと思わせるＣＤである。