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2021年07月30日21:18

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【散策】 長野県辰野

「誕生日だから休む」と職場に宣言し、今日は休暇を取得した。折角の休みなので、どこかに出かけたくなった。都心方面には行きたくないし、通勤に使っている南武線もいつもと逆方向の立川方面へということで、なんとなく中央線の沿線に行くことにした。そこで、特に用事はないけど、特急あずさ号に乗ることにした。中央線の沿線は、特急の停まるような主要駅は大体降りているので、どこに行こうか迷うが、その特急ルートから外れた辰野に行くことに決めた。辰野駅にはまだ降りたことがなかったのである。

雲が多く、やや涼しい朝だ。立川発7:21のあずさ1号に乗車する。新型車両E353系になってから乗るのは初めてだ。というより、「あずさ」に乗るのも久しぶりだ。このご時世ガラガラかと思ったら、意外と乗っていた。次の八王子でさらに乗ってきた。高尾を過ぎると車窓風景が一変して山間部に入っていく。山梨県内に入ると結構激しい雨が降ってきて、車窓の山々も靄っている。しかし、甲府に着く頃には止んでいて、太陽が照ってきた。その甲府でかなりの客が降りて、車内は空いてきた。韮崎、小淵沢、茅野、上諏訪と停まり、次の岡谷で下車する。立川からちょうど2時間だ。岡谷からは「辰野線」に乗り換えるが、少し時間があるので一旦改札の外に出る。岡谷駅で降りるのも久しぶりだが、今日はただの乗換駅で、25分後に発車する豊橋行きに乗り換える。

中央線の岡谷−辰野−塩尻は、岡谷−塩尻の短絡線が開通してからメインルートから外れ、辰野も特急が通らなくなった。辰野から豊橋まではJR東海の飯田線だが、岡谷−辰野も飯田線の一部のような運行になっている。JR東海の車両で岡谷から2駅乗って、辰野で下車する。ただ辰野駅に降りたことがないから降りたかっただけで、辰野に何があるかよく知らない。

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(飯田線乗入れの豊橋行き電車)

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(辰野駅)

予想したよりも寂しい駅前で、辰野は「市」ではなく「町」だったことを思い出す。ちょっと由緒有り気な古い旅館があるが、それ以外は目立ったものもなさそうだ。とりあえず商店街を歩いてみる。商店街はそれなりに栄えているようで、デパートや大型ショッピングモールなどはなく、昔ながらの商店街という感じである。少し歩くと飯田線の踏切があり、その先に伊那富橋という橋がある。天竜川の支流の横川川に架かる橋だ。駅から10分も歩くと、もう緑豊かな風景になる。

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(辰野町本町)

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(伊那富橋から横川川)

少し歩いて戻りかけると、遠くの方に「ときめきの街」という看板が見えた。何だろうと近くまで行ってみると、スーパーマーケットValorなどが入っているショッピングモールなのであった。周囲には誰もいないし、開いているのかどうかも分からないような雰囲気だが、恐る恐る入ってみると、中には多くの客がいた。しかも、外から見てイメージしたのよりも、かなり広い店舗だ。やはりこういう大型(中型?)スーパーはあるのだ。地方都市のスーパーマーケットなど、中を見てまわるのは好きである。地元ならではの雰囲気があって楽しいのである。

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(ときめきの街)

「ときめきの街」を出て、先ほどの商店街に戻る。本町交差点を曲がると、天竜川に架かる大橋だ。飯田線も途中までは天竜川にほぼ沿って走っている。またいずれゆっくりと乗りたいものだ。

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(大橋から天竜川)

駅前まで戻り、今度は賑やかな(?)方と反対側に行ってみる。踏切を渡ると三輪神社だ。三輪神社の本殿は町の有形文化財に指定されており、社歴は詳かでないが、大己貴命、健御名方命、少彦名命を祀る神社だと説明書きがある。初めての土地を訪れたら神社にお詣りするのが恒例で、もちろん三輪神社にお詣りする。さらに進むと「ホタルの名所」があるという。真昼間に行っても仕方ないとは思うが、近くまで行ってみると、「入園口/券売場」と大書した看板がある。なんだ有料なのか。商売ではなくホタルの環境維持のためらしいが、なぜか誰もいない。そのまま黙って入れそうだが、そのようなことはやめて、外から眺めてみるだけにする。

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(三輪神社本殿)

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(ホタルの名所)

駅に戻ると正午を過ぎている。食事でもと思うところだが、先ほどから目に付く飲食店は、特にアルコール類を提供する店の何軒かに「県外の方はご遠慮ください」という主旨の貼紙があり、下手に入ると、「県外者は出ていけ」と叩き出されそうなので、辰野での食事はやめることにする。というより、こんな状況で県外からノコノコと来ていることで、なんだかすごく悪いことをしているような気になってしまう。

辰野から12:43発の塩尻行きに乗車する。中央線メインルートからはずれた辰野回りのうち、岡谷−辰野は飯田線の一部のような運行になっているが、辰野−塩尻はそこからも外れた、ただのローカル線になってしまった。2両編成のE127系で、車両は比較的新しいが、雰囲気はローカル線だ。塩尻駅旧ホームのあったあたりで岡谷からの短絡線と合流し、名古屋からの中央西線とも合流して、塩尻に到着。ここで下車する。

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(「辰野線」のE127系)

辰野で県外客の締め出しをしているなら、塩尻も岡谷も諏訪も松本も同じではないかと不安になるが、塩尻ではそんなことはないようだ。塩尻も駅前は意外と寂しいが、これは駅が移転したためで、市街地の中心はもともと駅のあったあたりである。そこまで歩いてみるが、食事をするところとなるとパッとせず、市街地をブラブラ歩いて駅まで戻ってきた。結局、駅構内にある「ほっとしてざわ」で食事をする。もう14:00近い。塩尻といえば山賊焼きということで、山賊焼定食を注文するが、味も量も満足で、最初からここにすれば良かったのだ。ちなみに山賊焼きとは、塩尻風フライドチキンといった感じか。

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(ほっとしてざわ)

あとは帰るだけにするが、次の「あずさ」までに1時間近く間がある。この時間帯だけないのは変だと思っていると、塩尻に停まらない「あずさ」があるのであった。仕方ないので、1時間後の「あずさ42号」の特急券を買って、また塩尻駅周辺をブラブラ歩いて時間をつぶす。改めてみると、「山賊焼き」を掲げた店が結構あり、塩尻の名物なのだと再認識する。あとは塩尻ワインということで、駅の売店でワインの小瓶3本セット(赤、白、ロゼ)も買ってしまった。

塩尻15:20のあずさ42号で立川まで帰る。帰りのあずさは時間が中途半端なためか、空いていた。2時間18分ほどで立川に着き、南武線に乗り換えると、非日常から日常に戻ってしまった。関東では今日大雨が降ったらしいが、長野県はカンカン照りだった。しかし、そのカンカン照りの中を歩いても、意外と汗をかかない。やはり長野は神奈川より涼しいのだ。
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