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2020年12月02日02:53

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「鬼滅の刃」を子どもに見せるか、見せないか問題。親たちの意見は?

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、公開45日間で観客動員数のべ2千万人を突破。興行収入は、275億円超という驚異の数字を叩き出しました(※11月30日現在)。すでに複数回見に行ったという方もいるのではないでしょうか?

【興行収入比較】劇場版「鬼滅の刃」とジブリ映画


筆者はすでに3度映画館に足を運んでいますが、毎度客席はほぼ満員。公開後1カ月が経っても客席が空く様子がなく、人気の高さがうかがえます。

その中でも特に筆者が驚いたのは、子ども人気の高さ。公開2日目の朝1番の回を見に、劇場の中に入ると、なんと約半数以上が子どもではないですか……! 子ども人気が高いとは話には聞いていましたが、ここまでだったのかと驚かされました。

驚いたのは、それだけが理由ではありません。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、“PG12指定”がある作品(※小学生以下の子どもが視聴する際、保護者の助言・指導が必要。一部、小学生以下の子どもにとって不適切な表現が含まれている。ただ、あくまで「助言・指導が必要」ということで、見てはいけないというわけではない)。確かに、鬼が人を殺めようとするシーンは、大人が見ても過激に感じる描写が含まれていました。

それでも、連日子どもが席を埋める劇場。この「鬼滅の刃」の残酷描写や子どもへの影響については、公開後にさまざまな媒体で色々な意見が飛び交っていました。

そこで今回、実際に子どもを持つお母さん、お父さんたちに「鬼滅の刃」についてインタビュー。リアルな声を聞いてみました。

「鬼滅の刃」に対する、ママたち・パパたちの声
▲LiSA『紅蓮華』ジャケット写真

・小学校2年生男子のママ
「確かに観せるのは少し抵抗がありました。ですが、家族みんなで原作を読み、『鬼滅の刃』が子どもに与えるものは、残虐なシーンの影響だけではないと感じました。その他に学ぶシーンや思想がたくさんあると感じたので、見に行きました。」


・小学3年生女子と1年生男子のいる家庭のママ、パパ
「残虐なシーンもあって、子どもに見せる内容か、確かに迷いました。しかし、家族みんなで楽しむ時間を優先しました。日本人がみんな知っている“鬼退治”というテーマが、多くの人(子どもにも)わかりやすいのではないかと思いました」

・6才女子のママ
「シリアスなシーンの中でも、結構な頻度でコミカルな表現が挟まれているので、子どもは不安になりにくいのかと思います。親から見て、子どもたちが、首切りや惨殺シーン、汚い言葉遣いなど、猟奇的なものに反応しているわけではないと判断しました。子どもが『鬼滅の刃』を見てから、登場人物の難しい漢字を書けるようになったり、複雑な背景・設定の物語を理解できているので、成長を感じさせてくれた作品です」

・小学3年生男子のママ
「私が原作の大ファンで、アニメを見ていたところ息子も気に入り、一緒に映画を見に行きました。『残虐なシーンがあるから見せないでおこう』とは、思ったことはありません。息子が炭治郎と善逸らのやり取りをマネしたり、(鬼殺隊の)後輩たちの先導に立って戦う“柱”の姿に影響を受けている様子を見て、『鬼滅の刃』からはそういった“正義”の感情を学んでいると感じました」

・小学6年生女子のパパ
「PG指定が付くと最初に聞いた時は、『見せないほうが良いのかも』とは思いました。しかし、学校でも流行っているし、『親のせいで(友達の)話についていけなくなるのもまずい』と思ったので、一緒に見に行きました。結果、娘より僕が泣いてしまいました(笑)。実は内容をまったく知らない状態で見に行ったのですが、『まさか! まさか!』の展開続きで、帰りに漫画を全巻買ってしまったほど。『PG指定が付くから』と一方的に見に行かせないようにしないで良かったと思いました。もし、そういった理由でお子さんに見せないようにしている親御さんがいるならば、一度実際に見てみてはいかがでしょうか、と言いたいです」

・小学2年生女子、年中男子のママ
「深夜に、私がTVアニメを見ている時に、子どもが起きて、うっかり怖いシーン(第1話で炭治郎の家族が惨殺されていたシーン)を見てしまったばっかりに、その後うなされて大変でした。なので、残虐なシーンがあるから『見に行かせない』というよりは、子どもが怖がって『見に行かない』という感じです。でも学校では流行っていますから、キャラクターは知っているし、鬼滅自体は好きです。LiSAさんが歌う主題歌『紅蓮華』をよく口ずさんでいますね」

・小学3年生女子のママ
「うちの子は、禰豆子が大好き。マスクも禰豆子の羽織柄で、ハロウィンには禰豆子のコスプレまで用意させられました(笑)。ただ、アニメは第1話でギブアップ。禰豆子が急に豹変したり、血が流れているシーンを見て『怖い』と泣き出してしまいました。映画も『見に行きたい』とは言っているのですが、さすがに周りに人がいるのに泣きだされると困るし、外に連れ出すのも迷惑になるので、『DVDが発売されたら一緒に見ようね』と言い聞かせています」

・小学3年生男子(兄)、女子(妹)のママ、パパ
「『鬼滅の刃』を見るまでは、暇さえあれば大げんかしていた子どもたちなのですが、アニメを見て何か感じるものがあったようで、お兄ちゃんは妹に対して少し優しくなったように思います。妹も、お兄ちゃんがママに甘えると鬼のように嫉妬していたのですが(笑)、それが少なくなりました。『鬼滅の刃』は、兄弟愛、そして家族愛も扱った作品。それによって、お互いを大切にする気持ちを育んでくれたので、残虐なシーンがあるなしに関わらず、映画は家族4人で見に行きましたね」

・小学4年生男子のパパ
「私から子どもに『面白いから見てみたら?』と勧めました。もともと親子間で週刊少年ジャンプを回し読みしていて、『鬼滅の刃』の存在を知ってはいたのですが、アニメは見ていなかったのです。子どもが目にするものの内容は一応確認するようにはしているのですが、『鬼滅の刃』に関しては『このシーンを見せて大丈夫なのか?』などと思ったことはありませんでしたね。親子間で好きなものを共有できて、むしろとてもありがたい作品に感じています」

・小学1年生女子のママ
「うちの子は、LiSAさんの『紅蓮華』が大好き。いつも歌っています。でも、アニメや漫画は見たことないですね。『見たい』とも言われません。でももう、『炎』(LiSAさんが歌う劇場版主題歌)は歌えるようになっていますし、『煉獄さん』の存在も知っています」

次ページは:判断するのは子ども自身


今回、たくさんのママやパパに話を聞きましたが、多くの方が「見る、見ないは子どもの判断に委ねている」ということを感じました。


また、特に筆者の印象に残ったのが、お子さんは「善逸好き」が多いということ。2020年10月26日発売の週刊少年ジャンプ47号で発表された第二回『鬼滅の刃』キャラクター人気投票にて、善逸がなんと主人公を差し置いて第1位に輝いたのは記憶に新しいところです。SNSでかなり話題になったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

「驚いた」と書いてしまいましたが、実はこの結果に筆者は大いに納得しています。これまで大きく評価されてきた「週刊少年ジャンプ」の“THE・主人公”に当てはまる人物は、炭治郎ではなく善逸だと思っているからです。

弱虫でビビりでヘタレ、さらには美人に弱く惚れっぽいという一面を持ちながら、実際敵を目の前にすると急激に強くなるというギャップを持つ善逸。歴代の人気を誇ったジャンプ主人公たちを見ると、善逸が大きく当てはまると思いませんか?

ママやパパに話を聞いていると「炭治郎から、家族を大切に思う気持ちや、敵にも慈悲を見せる心を学んでほしい」という言葉が出てきます。一方で、子どもたちの多くは「善逸が好き」で、なぜかを聞くと「普段は頼りないけど、実は超強い!」という点や、コミカルで面白いキャラクターであることが理由として挙げられていました。

話が反れてしまいましたが、今回のインタビューから考えると、「このシーンは大人から見てもキツイけど、子どもが見て大丈夫なんだろうか」「変な影響を与えてしまうのではないのだろうか」という心配は、“いらぬおせっかい”なのかもしれません。「鬼滅の刃」はそれ以上に、もっと大切なものを子どもたちに与えてくれる作品なのだと実感させられることとなりました。


※禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となります。

コピーライト吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
※画像はアニメ公式サイトより
文/米田果織

https://news.yahoo.co.jp/articles/b78d7b6f5230faac40aaba4ac8ac60a2cff276b5?page=2
記事をそのまま引用・・・・・


後で加筆予定
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