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2019年11月17日09:07

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圧気発火器という着火方法が東南アジアでは利用されていた歴史があるそうだ

ファイアーピストン(FirePiston)

圧気発火器、または圧気発火具、英名のカタカナ表記からのファイヤー・ピストン、発火ピストン、ファイヤー・シリンジと呼ばれるものは、空気を急激に圧縮することで、火口を加熱して火を得るための道具だ。主に東南アジアで発火具として使われていた。

空気を圧縮すると熱を持つというのは日常的に経験していることだと思う、例えば自転車の空気入れが微妙に熱を持つというようにだ。これはエアコンのコンプレッサーが冷媒を圧縮して熱を放出させたり、ディーゼルエンジンが圧縮された空気に燃料を吹き込んで燃焼させるために利用している。
これらの元になった道具が東南アジアにあったという。人類は様々な方法で火を手に入れた。日本では火打ち石で火をおこし、時代劇では清めのために切り火を切るシーンが見られる。
東南アジア(マレー半島、フィリピン諸島、ジャワ島など)で広く使われていたのが「圧気発火器」だそうだ。欧州ではこれをFirePistonと呼んだようだ。
原理としては筒の中にピストンを入れて空気を圧縮する、ピストンの先端には火口(最初に火を移す燃えやすい燃剤)が置かれ、これが圧縮熱を受けて火がつく。これが種火となるので、素早く息を吹きかけるなどして火を大きくするわけだ。
やがて、欧州に伝えられてマッチが発明されるまでフランス、ノルウェー、スェーデン、北米で広く発火具として使用されたとある。
カール・フォン・リンデ(冷凍機の発明者)マレーシアでこれを入手してミュンヘン工業学校での講演で、この圧気発火器で葉巻に火をつける実演を行った。その時聴講していたルドルフ・ディーゼルは後にこの原理を利用してディーゼルエンジンを発明することとなった。彼は「この体験は、高圧内燃機関を発明するのに、もっとも大きな刺激となったもののひとつだった」と回顧している(Wikipediaより)

原理
空気を圧縮すると熱をもつのでその熱で火口に火をつけることで火を得る
例:27度の温度の空気を1/10に圧縮すると480度の温度となる。
  着火剤を選べば充分着火できるおんどだ、必要なら更に圧力を上げる
  1/25程度までなら人力でも可能な範囲だろう



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