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2019年11月15日13:34

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ステレオの違和感は、スピーカーの結線ミスだった

どうも気になっていた…うちのステレオなんだけど、音に違和感がある。中音がスカスカで、定位が不自然なんだよね。うちの弟から音が気に入らないからってもらったものだったんだよね。こういう事なのかと思って(TVばっかりで音楽をあまり聞かなくなっちゃっていた…)いたけど何かおかしいんじゃないのかと思ってチェックした。
後ろの配線を見て驚いた、片方のスピーカーの結線が逆だよ!これじゃ中央に定位するはずの左右の位相がそろった音が打ち消しあっちゃう。変な音になっていたはずだよ、センターの音が出ていない、左右に位置する楽器やパーカッションの音が強調されちゃうってことだ。
大学の放送研究会はスタジオを持っていなかった。空き教室を使って録音していたわけなんだけど、マイク、ミクサー、デッキ、プレイヤーなどを毎回運んで組み立てる。終わったら またばらして片付ける(ミルクホールの脇の階段の中二階ね)だからオーディオケーブルの配線は基本のき、部員は誰でもごく普通にできるスキルだった。スピーカーの出力ケーブルの結線で位相を合わせるなんて言うのは当然だ。
それをここ何年か、そのままつないで音に違和感があるなぁなんて言いながら放置していた!
屋っとで解決したよ、自分のケアレスミスだった。

ちなみにステレオの左右のスピーカーから同じ位相で同じ音が出ると中央に定位して聞こえる。右または左のスピーカーだけから音が出れば、右や左から音が聞こえる。例えば中央に歌手、左にギター、右にドラムがいた場合は歌手の声は左右のスピーカーから同じ位相で音が出る、そして左のスピーカーからギター、右のスピーカーからドラムの音が聞こえるはずだ。
では、左右のスピーカーから180度位相が反転した音を同じ音量で流すとどうなるか?左右に広がって聞こえる。効果音なら波の音みたいなものを作るときはこうするとそれっぽい。

音は反転た状態で加算(同時に鳴らす)すると打ち消しあってしまう。この性質を使った機械がボイスチェンジャーだ。歌手の声を消してカラオケを作ってしまう(ビクターのステレオについていたことがある)これは、人の声だけをフィルターで抽出して、位相を反転させることで中央に定位した歌手の声を消してしまうというのが原理だ。だから大人数の(AKBみたいな)歌手だと消えにくいんだろうね。
また、大音量のホールではマイクのボリュームを上げすぎるとハウリング(ピーっていう発信音)が起きてしまうことはご存じだろう。でも大オウン量でもハウリングしないコンサートもある。これはマイクが二本あって(あるいは内蔵)片方が会場の背景音、もう片方で歌手の声を拾う。そして、背景音の方の位相を180度反転させて合成するとスピーカーの音を拾って再帰的に起きるハウリングを防止することができる。これは1970年の後半にアメリカの雑誌で見つけて、欅祭のDJブースで実験してみたことがあった。
この原理を利用しているのが、最近多いノイズキャンセリングヘッドフォーンの動作原理なんじゃないのかと思っている。
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