mixiユーザー(id:126140)

2020年08月09日06:08

485 view

『カラー・アウト・オブ・スペース』と、『来る』

 まず先に、『来る』の感想から。
 映画館に行く直前に、アマゾンプライムビデオで鑑賞した。

 Twitterでやけに話題になっていて気になったのでね。
 邦画ホラーは、いまいち趣味ではなくて有名なものも殆ど観ていないのだが、ちょっと違うと聞いて興味を持ったのだ。
 たしかに色々と面白いところはあった。原作を知らないせいもあるのか、勢いだけで観られる感じ。いろいろなお祓いが集まって力を合わせるスーパーロボット大戦的なわくわく感は、実は孔雀王の早めの巻で強烈に感じたことがあったので、あのノリだな〜ってなっちゃうのだな、私の場合。でも好きだよ。
 ただ、原作の流れがあるからなのか、前半が長いのがイライラした。まあ、ホラーだからしょうがないのかな。そして、そこがあまり好きじゃないとこなのかも。妻夫木とかは、主人公じゃなかったんだ〜ってなったもんな。狙ってそれやってるんじゃないんなら、すごく変だ。妻夫木の実家での親戚周りのシーンとか、そこまで必要? ってなる。その後にほとんど絡んでこないんだもの。
 お祓いのシーンの凄さだけのために、色々と段取り組みました……みたいな感じというか。色々と面白いところがあるのに、なんだかな〜なとこも多い。原作を変えたけど、変えないところもあるんでぶれちゃいました……って感じなのかな。わからんけど。

 そして幕張のシネプレックスで、レイトショーで『カラー・アウト・オブ・スペース』を鑑賞。
 ラブクラフトの小説が原作。読んだことあってなんとなくのあらすじは覚えているけど、あれを映画にするのか〜と、そこまでの期待はしていなかったが……。
 いやあ、かなり面白かった。
 舞台は現代だが、辺鄙な田舎の一軒家でニコラス・ケイジが父親役の一家がなんとも悲惨な、悪夢のような不幸に見舞われる。
 呪いの館に越して来ちゃった一家がただひたすらに理不尽にひどい目に遭うあの感じと、南極で得体のしれないものにじわじわと侵食されていく遊星からの物体Xの恐怖と、対抗しようのないクトゥルフ神話のあの絶望感とが混ぜ合わさって、色々とたまらん映画に仕上がっていた。
 もう、つらい。ひたすらにつらい。
 これがサム・ライミならヒロインが切れて大暴れしてスカッとするんだけど、原作が原作だから、そういうのはないし。
 でもまあ、クトゥルフ神話好きは観ておくといいんじゃないだろうか。
 片田舎の家族が得体のしれないものに追い詰められて家にこもる……という感じが、『サイン』に似ている気もするんだけど、あれの100倍は面白いぞ。少なくとも私はそう思った。

9 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年08月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

最近の日記

もっと見る