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2020年02月19日03:39

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1917 命をかけた伝令

 月曜日は1100円で観られるので、幕張のイオンシネマで観てきた。
 本当は『前田建設工業ファンタジー営業部』を観たかったんだけど、時間が合わずに、だったら話題のこれを観てみるか〜ぐらいの気持ちで。

 ワンカットの映画だ、というぐらいの情報しかなかったが、TwitterのTLでメイキングのワンシーンを動画で見ていたので興味があったのだ。
 没入感の半端ない、良い映画だった。
 第一次大戦の塹壕戦の辛さ、その過酷な状況と兵士たちの悲惨さがじわじわと伝わってくる。ドイツ軍が撤退した陣地を突っ切って伝令に走る二人の兵士に密着したカメラワークで、延々とワンカットで映画は続く。そんなのでストーリーが大丈夫なのだろうか? と思っていたが、むしろその演出がストーリーを引っぱって、ぐいぐいと引きつけられていった。
 いつ砲弾が飛んでくるか、爆弾が爆発するか、銃弾がどこかから飛んでくるのではないか……と、観ているこっちも常にぞわぞわしながら一緒に戦場を突っ切っていく感じ。「うわーっ、ヤバイって!」ってなる感じ。ドリフのコントかってぐらいの一体感。
 後半の幾つかの演出で、「なるほど、そう展開するのか〜」と別の感心した点もあったが、ともかく最後まで没入感は途切れなかった。
 所々でチラッと挟まるだけの淡々とした説明や、最後の潔い終わりかたも、押し寄せてくる色々な意味合いの悲しみも、たまらない映画だった。

 ただ……。
 同じ手法で違う側面を描いた傑作、『カメラを止めるな』を思い出してしまうと、この映画までがとっても別の映画に見えてきてしまうので、要注意。
 このあと、スタッフが苦労している映像が出てもう一回観られるんだよな……とか思い出して、周囲のスタッフやストーリーに入りこむ他の役者のフレーム外の動きを想像しだしてしまうと、のめりこむなくなる。
 本当に、本当に、そこは要注意だ。

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