mixiユーザー(id:126140)

2019年11月13日12:06

72 view

ターミネーターニューフェイト

 封切り初日にシネブレックス幕張で見てきた。

 ターミネーターは1も2も大好きだ。3はちょっと「えーっ」って感じだけど、な〜に、エイリアン3ほどは嫌いじゃないよ。4は他とは別物だというイメージが強いかな。そして、ひとつまえの5は結構好きだった。三部作になる話が消えたのは残念に思っている。
 ターミネーターって、3から先は「1と2で作った設定のどこを拾い上げてどんな未来(継続するべきストーリー)を作り出すか」を毎回やっていて、仕切り直しばかりしている。ネタか、守らないとターミネーターでなくなるポイントだけ守って、前作までの流れは裁ち切られ、前作で示した方向性や設定も大半がなかったことにされ、そして「新たな三部作を作ろう」という目論見も毎回といっていいほど企てられて思わせぶりな話になっては残りの二作の予定は立ち消えになり、常になにかしらの不満が溜まっていく……どうもそんな感じの弱点を抱えているシリーズに思える。
 ただまあ、その「仕切り直し」の中では、5が一番「面白い方向」に舵を切ったように思えていただけに(エミリア・クラークも素敵だったし!)、「キャメロンが仕切るといっても、また仕切り直しなの?」という感覚はあった。

 で、今回のニューフェイトである。
 3以降を切り捨てる――というのは今までで一番大胆な仕切り直しだ。ただ、「仕切り直し」という点においては今までと考え方が変わってない。2までの人気が一番高いし、切るならここから、というのもわかるが。
 結局のところ、シリーズものの「次はこう続くのか〜」という楽しみ方はないから、ターミネーターに共通する魅力をここに評価する感じになる。
 ターミネーターの魅力とは、「簡単には壊れないロボットが大暴れして追ってくる恐怖とアクションとそれに伴う軽いユーモア」、「時間ものとしてのストーリー上の仕掛け」、「女性主人公が強くなっていってロボットに立ち向かう姿」辺りにあると思う。
 なので、ジョン・コナー&カイル・リースの物語である4は、なにか別物に感じられるのだろう(舞台もロボットやメカがいて当たり前の未来だし)。
 まずその点においても、ニューフェイトは素晴らしかった。
 さすが、って感じ。
 2と1のターミネーターの特性である「柔」と「剛」を同時に体現した新型ターミネーターの分身アクションも面白いし、サラ・コナーをどう扱うかであれこれやっていた他のシリーズ作品に対して、「そのまま年老いたリンダ・ハミルトンがハードに戦う」というシンプルな答えを出してきて、これが最高にカッコいい。もちろんアクション的にも、説得力を与えるためにも、強化人間のグレイスが加わった上で、成長し母ではなく自分がリーダーになるヒロインを立てている辺り、ジョン・コナーの徹底排除(カイルのポジションも女性)で、ロボットに立ち向かう男性をなくしているのも面白かった。
 シュワルツェネッガーのT-800は、けっこう設定がアクロバット的だったが、まあ出なきゃつまらないし、べつにいいと思う。細かいネタや、軽いユーモアも楽しめたし。
 では、仕切り直したストーリーとしてはどうだったかというと……。
 ふーむ。
 ここからどう続けていくのかな。
 どうするつもりなのか楽しみにしていると同時に、これまで仕切り直されまくったファンとしては、「また仕切り直されちゃうんじゃないの?」って、どこか冷めた目で見てしまうところもあるんだけれども。
 だって、次はさすがにリンダ・ハミルトンとシュワルツェネッガーには頼れないでしょ?
12 1

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年11月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

最近の日記

もっと見る