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2020年07月29日07:15

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暗黙の了解を破るやつ!

■暗黙の了解を破るやつ!

結構有名な日本のロードレースでの出来事だ。周回コースで何度も見れているから観客にもレース展開がわかるのだ。レース終盤になって逃げが決まって、13人の先頭集団が、集団との差を広げ始めていた。先頭集団の中に MTBの選手が残っていた。

大阪の強豪チームの選手が数人いて、エースを徹底アシストしている。もちろん有力チームのエース格も入っている。MTBの選手は先頭グループの後ろに付いて先頭交代しないで走っている。大阪の名門チームの選手が上がって先頭交代に加われと言ってゼスチャーしている。

何度も催促したが前に上がらない。しばらく走りながらアシストの選手と話し合っている。先頭集団の後ろをキープして連れて行ってもらって完走することを狙っているらしい。話し合いが付いて、空気抵抗を集団の後ろで避けて連れて行ってもらうことになったようだ。

人はイーブンに先頭交代しながらスピードを維持して、あと数周に入っている。MTB選手は集団の後ろに付きっぱなしで走っている。僕はこれは怪しいなと思った。あとで話し合っていた選手に聞くと、もう脚がいっぱいで前に出れないから、完走したいので連れて行ってくれ、ゴール勝負には参加しないことを表明したのだという。

各チーム2名ずつで、3人は大阪の名門チームだけだった。あと2周でセーフティリードになって、牽制が入ったり、アシストがダミーの逃げを仕掛けて、スピードの上げ下げが激しくなって、右に左に飛び出しているが、 MTB選手は余裕で付いて走っている。ますます怪しいと感じた。

アシストの選手がこの揺さぶりで次々に千切れていく。あと3kmでフィニッシュだ。7人に絞られているがMTB 選手は残っている。しかもゴールスプリントに備えて位置取り合戦に加わって右に左に動いている。それを見た千切れていたアシスト選手が怒り顔で追いかけてきた。

怒りパワーで一瞬で追いついて来た。完全に怒っている。MTB選手がスプリントを開始しようとした瞬間、ジャージの背中を掴んで怒鳴っている。風でよく聞こえなかったが怒っていることは確かだった。背中を掴んだままゴールラインをゆっくり通過して行った。選手はレース後にアピールしたようだが、誰も聞いてはくれなかったようだ。

各チームの選手もゴールスプリントに加わろうとしていたことに呆れたようだ。ラスト5周休んでいたんだから、もう誰も庇ってはくれなくなる。次に先頭責任を果たさない場合は連れて行ってもらえなくなるだろう。何せ紳士協定を破ったのだから。嘘を言ってもゴールスプリントで勝てば文句言えないだろうと思っていたらしい。

しかし、怒りパワーで追い上げて捕まえたアシスト選手速かったな〜。付いて行っていたら、あれじゃ優勝しちゃいそうだった。汚いやつだと血が上ってしまったそうだ。ロードレースにはそういう暗黙のルールがある。やっぱり、逃げ集団に入り、ゴール勝負したければ、イーブンに先頭引かなくちゃダメだよね。

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