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2020年03月31日17:20

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テレワークで無駄が見えて来た!

■テレワークで無駄が見えて来た!

新型コロナウイルス肺炎のパンデミックの影響で、会社に出社しないで、自宅でお仕事するようにというお達しが出た。今まで朝の慌ただしい時間にラッシュアワーですし詰め電車で、遅刻しないように通っていたサラリーマンが、体力を使って出勤していたのはどういうことだったのか。時差出勤やフレックスタイムも採用されるようになっている。

僕はわがままを言って会社のビルの駐車場を確保してもらっている。
車で都心へ通うのは大変だが、仕事が終わってばたりとドアを閉めるとプライベート空間になるのを気に入っているし、仕事が終わってから都内の好きな場所へ移動できるからだ。それは深夜に解放された時でも機動力を発揮できて、公共の移動手段に縛られている感がないのも車のいいところだ。原稿を深夜まで書いて来た時の生活パターンをこの会社でも特別に許してもらっている。

会社の決められたデスクにとりあえずそこにいないと評価されない雰囲気があったけど、最近はそうでもない。いなくてもいいわけじゃないけど、仕事をどうこなしたかの方が評価される傾向になっていることは、好ましいような、途中で気を抜いたり、手を抜けなくて苦しいような気もして来た。

デザイン学校の教官とか、デザイン事務所とか、雑誌社などどれも時間にあまり厳しいところで働いたことがなかったので、30歳を過ぎてからのコンサルティング会社の勤務はきつかった。休職してオリンピック選手のコーチに専念して、自由になれたと思ったら、選手との付き合うのは24時間営業になって、選手が人生をかけてとかいうので、もっと息苦しくなった。

頑張っている選手には申し訳ないけど、オリンピックの日本代表になるとか、そんなことクリアするのは当たり前で、日本を主戦場なんて考えないで、常に戦う環境は世界チャンピオンやトップランカーと同じ場所をキープして、負けた勝ったを繰り返して、目標の選手をを身近に置いて、目の前の成績でくよくよしないで、才能があるんだから、なんで世界一を目指さないのと思っていた。

メカニックやコーチとして参加していても、オリンピックも世界選も、ワールドカップも1度もドキドキワクワクしたことがないので、日本代表として緊張している選手の気持ちがわからないコーチだった気がする。

大丈夫!、いつものようにやっていればレースの結果は出るんだから、大丈夫と、トライアスロンではバイクをセットする場所まで、工具と予備ホイールを持って付き添っているだけだった。ロードレースでもほとんど同じだった。そうやってオリンピックも世界線も普通に過ごしていた。

こうゆう仕事経験から、9時5時のコンサルティング会社のサラリーマン生活は馴染まなかったけど、今考えてみればゆとりがあった気がする。俺なんか一人いなくなってもこれなら会社は回るじゃんと思ったこともある。このパンデミックでサラリーマンの無駄な時間、仕事の効率を追求して利益を上げることに気がついた経営者は多いのではないだろうか。

テレワークで仕事が済んでしまうことを体験したサラリーマン自身も、会社への出勤や、所属意識、オフィスでの存在意義について考えさせられたと思う。もしかして、上司にこいつ要らねえんじゃないのと思われていないのかという、リストラの心配も湧いてくるんじゃないかな。

自分の好きになれる仕事を見つけて、夢中になって取り組めるのなら幸せだ。でも自分の経験では、好きなことを仕事にするほど辛いことはないと思っている。仕事だからこそ好きじゃないことにも取り組まなくてはいけなくなるからだ。

そうなると、苦しいからと逃げ出すわけにもいかない。UCIに登録したプロチームをヨーロッパで走らせた時も、スポンサー回り、海外遠征の予算作り、企画の提案書づくり、ツールドフランスに出られる選手作りを密かに目指していた夢を実現するためのチャレンジだった。

世界選での完走者を出す約束はプロ車連のボスとしたが、根底にあるのは世界的なトップレースに日本人選手を送り込むことだった。世界チャンピオンやオリンピックチャンピオンなんて、当時の日本人選手の実力では、全く想像もできなかった。それでも半信半疑で支援してくれた人たちとの夢を語り合う会合でも、真面目に聞いてもらえなかったくらいだった。

それでもコツコツと前に進んで、いつ倒れてもおかしくないタドタドしい歩みでも、倒れるときは前向きにという気持ちを持って建設的な活動をしていれば、奇跡は奇跡を呼んで、きっかけになる人物が目の前に登場して、さらに繋ぐ人材をトライアウトで見つけて、夢やビジョンを実現することにつながることもある。

それはサラリーマンの枠からはみ出してしまった仕事だったが、今になって振り返ると、なんで目の前をお金が動いていくが毎年サラリーマンの年収ほどの赤字が出て、儲かりもしない仕事へ4年も夢中になったのかわからない。この間にオリンピックも世界選も特別なワクワク感も感じなくなっていた。と同時に、選手もスタッフも死にもの狂いにならないと世界に追い付き追い越すことはできないと思った。

テレワークで存在感を問われるような立場に戻ってコンサルティング会社のデスクに戻ったわけだが、やっぱりポカポカ陽気の窓際族として座席を与えられて、若手や中堅社員の報告文の内容を液晶の画面で精査して、勉強不足の官僚でもわかるように添削して、公官庁やゼネコンや自治体などのクライアントへの説明会議へ付き添って、じじいらしい役割を果たし、翌年のリストラのリストに載るのは嫌だから、ガザガサと既成概念というコビリついた牡蠣殻をこそげ落としつつ、真面目に働くことにしている。本当です!。

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