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2019年11月21日00:24

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あの「なるしま」が1店舗閉店した!

■あの「なるしま」が1店舗閉店した!

ロードバイクショップの老舗「なるしまフレンド」。東京の郊外にあった初代の店舗から、千駄ヶ谷に出店して、千駄ヶ谷の店舗も現在の位置に移って、郊外に2店舗めを出店して2店舗体制となっていたが、まさかの閉店をしたのは元車のディーラーのビルを借りた郊外店舗の方だった。

ロードブームも確かにあった。ビギナー向けのモデルから、ハイエンドバイクまで在庫も豊富で、千駄ヶ谷の店舗には、お昼休みが近づいてくると、店舗の中はお客さんだらけになっていた。ここでロードバイクを買うのがステイタスにもなっていた。スタッフはみんなよく走るロード乗りで、ライドも盛んに行われていた。

組みの確かさ、調整や修理の腕の評判も良かった。店舗でのアドバイスも定評がある。ロードバイクを手に入れるならここでしょうという評価の高さも頷ける。展示してあるフレームも完成車も豊富でバラエティに富んでいる。パーツも用品も豊富に用意されている。ロード乗りが行ってみたいお店の筆頭なのも頷ける。

ロードバイクのブームは一段落した感がある。毎年新車が各ブランドからリリースされて、それを追いかけるのも大変になっている。ブランドだって、エアロロードだ、TTマシンだ、グラベルロードだと新機軸を打ち出したくても、さすがに、新しものがそうポンポン生まれる分けがない。

フレーム素材だとか、エアロ形状だとかの変化で押せ押せの時代は終了したと言っていい。油圧のディスクブレーキの採用で、フレームの規格変更が必要になっている面もある。今は12段化への移行期でもある。ここ数年で油圧ディスクブレーキ化に伴うフレームの規格の変化、12段化されるシマノのコンポーネントの規格がどこに着地するのかも注目されている。

100万円を越える油圧ディスクブレーキ付きのハイエンドモデルがどのくらいのスピードで浸透していくのか。間違いなくロードバイクはこの方向へ進むだろうし、100%こっちだという舵きりをしてしまっているブランドもある。ところが、ハイエンドユザーほど高い壁がそびえている。

高価なリムブレーキ仕様の決戦ホイールを持ち、お気に入りのフレームで組んだバイクを持っているので、新規のコンポーネントが登場しても、フレームやホイールの規格に互換性があれば、フレームをベースにコンポーネントの載せ替えで対応できていたのだ。小さな投資ではないけど新型への移行はそういう範囲でできていたんだ。

しかし、油圧のディスクブレーキ化はそう簡単ではない。フレームはリヤエンド幅が142mm、スルーアクスル化、油圧ディスクブレーキを取り付ける、フロントフォークとチェーンステーのフラットマウント台座が必要です。つまりフレームの買い替えとなります。

さらに、当然ながら油圧ディスクブレーキのラインナップされたコンポーネントが必要です。そして、大きな出費になるのが決戦グレードのディスクブレーキ対応のホイールです。この3つの出費がカスタムフレームで組む場合の高い壁になります。そして、もう1つの壁がロード乗りにありがちな油圧ディスクブレーキに対するアレルギーです。

かなりアレルギーは少なくなっているとはいえ、油圧ケーブルやフールド交換の知識などの啓蒙不足、ディスクローターやディスクパッドの寿命に関する知識不足、ディスクローターで怪我をするとか、火傷をするという都市伝説、スルーアクスルの取り扱い、ディスクローターの曲がり、手入れの方法など、とにかくすっとは受け入れられない面があるんですね。

さらに、スポーツEバイクの登場で、日本の市場でどう受け入れられるのか、もう待ったなしで日本の市場にも投入されます。1台150万円から110万円ですよ。取り扱うには試乗車の導入がブランドから求められています。

スポーツバイクショップはクロスバイクから入門用のロードバイク、20万円越え、30万円越え、そしてハイエンドモデルまで幅広く取り揃えることになります。右から左へ売れる状態ではありません。バイク販売の利益率は、買取、フレームサイズ、カラー、モデルなどの販売リスクがあっても、高くはありません。

今こそ、スポーツバイクの自転車ビジネスの調整局面が来ているのだと思います。ちょうどその時に大きな油圧ディスクブレーキへの移行が本格化して、シェアの大きいシマノのコンポーネントも登場しようとしている分けです。さてプロショップの生き残り策はどうなるのか。そういう時こそスタッフ個々の力とショップのこうなりたいというビジョンが重要なんだよね。

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