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2019年10月15日16:27

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「やれることは全てやる」の信頼度の違い!

■「やれることは全てやる」の信頼度の違い!

台風15号の被害に続いて、死者が60人以上が出た台風19号の被害からの回復に関する政府答弁で、総理大臣は「やれることは全てやる」と答えていました。でも、期待と信頼を裏切ってきたし、テレビカメラの向こう側で国民が見ていることも百も承知、確信犯で答弁をはぐらかす名人の、この人の口から「やれることは全てやる」と聞いても、僕には素直に額面通りにこの言葉が、ストンと腑に落ちないのだ。

都内のある避難所で、ホームレスの人が避難してきて、住所不定だから締め出したという。その避難所を仕切っていた人は、区のルールに従って、区に在住の人しか避難所に収容しないというのを守っていたという。ということは住所のない人は当然ダメというわけ。

でも、その避難所の人や物資の出入りを仕切っていた人も人間で生き物でしょ。血は通っているわけだよね。奥さんや子供もいるんじゃないのかな。一方では命を守ることを優先してください。直ちに全員避難してくださいとインフォメーションをしていたわけです。

まるで、被害が出たとしても、私たちは皆さんに危険の高さをお知らせしましたからねという、アリバイ作りのようなインフィメーションとしか思えません。だって、状況は場所によって細かく違う訳で、テレビでもアラートでも、ふじみ野市に全員の避難命令が出たんですけど、高台もあれば駅周辺の低い場所もあるので、すぐに、このふじみ野市というくくりの大雑把な避難命令が不適切なことを理解できました。それでも親父に、避難命令が出ていることをパニックを起こさないように、ソフトに伝え、状況はどうと電話してしまいました。

だって、すごいのは、大宮、浦和などの合併したさいたま市の広大な状況の違う地域が、まとめて全員避難命令ですから、こんないい加減な行政のアリバイ作り的な避難命令が今後も行われるのでしょうか。こんな人騒がせで、いい加減なアラートならいらないと思いました。あの豪雨や強風の中を車椅子の人や、高齢の人に、交通手段を確保して、どう避難しろというのでしょう。避難命令を出しても絵に描いた餅じゃないか。住民を守ろうという魂が見えてこない。

収容を拒否した区の人はどういうロジックで、住所はなくても、生きている人間の避難所への収容を拒否したのでしょうか。生きいている、困っている目の前にいる人の安全より、その人には区の定めたルールが重要だったわけです。偉いお役人なのかと思いますが、人としてどうかという憤りを感じます。

国会中継で「やれることは全てやる」という総理大臣であり、自民党の総裁の方のお言葉を聞きましたが、この人のこの言葉の真意は「やれないことは何もやらないよ」と広く国民に宣言しているとしか思えませんでした。多分そう思っていると推察、いや、忖度させていただきます。

台風が過ぎて、ワールドカップラグビーのスコットランドと日本戦は、新横浜の遊水池の上に建てられたマルチユースの球技場で行われました。周辺の駐車場は水没して、川の溢れるのを防ぎ、街を守る場所になっています。朝、主催者がグランドをチェックして、今回の台風19号で溜まった遊水池の水を抜いて開催されたわけです。

そういう場所なだけに、グランドの排水は十分に考えられています。日本チームのために入念に育てられた芝生は、排水のいい土壌を作るところから始められて、その土壌にくまなく芝生の根を巡らせて、グランドと足のグリップを高めるように、そしてめくれにくく、職人が入念に育てたものです。雨によって足元が滑るのではと心配していました。

日本の軽量フォアードは、スクラムを筋力と押す方向をコントロールするテクニックで、押されないスクラムやモールを実現していました。それにはグランドのグリップが重要なのです。新横浜の芝生は台風の雨を含んだにも関わらず、日本のスクラムを土台から支えてくれました。

スコットランドとサモアとの戦いを見て、サモアが決勝リーグ進出の希望を失っていたとはいえ、スコットランドの2軍との試合で大差で負けたのを見て、3日後の日本戦に出てくるのは温存した1軍だから、これは勝ち目がなさそうだなと思っていました。

中盤、日本チームは強いスコットランドのサイドアタックに、ディフェンスが倒壊して2トライを許しました。完全な力負けで、同じパターンで力攻めされて、このままズルズル点差をつけられるのかと思いました。ところが日本チームは諦めていませんでした。後半に入って疲労が積み重なっているはずなのに、倒れてはすぐに起き上がって16人目、17人目のプレーヤーになって、「やれることは全てやる」を80分間通してやっていました。

「やれないことだって仲間のために諦めないで全てやる」という勝つために自分がどうなろうと、勇気を持って挑む日本チームの一人一人のプレーに涙が溢れました。殴る蹴るの相手をダウンさせる格闘技じゃこんな感動や興奮は感じたことがない。こんな究極のフルコンタクトスポーツはラグビーだけだなと思いました。すごい奴らだ!。

ワールドカップで1勝もできなかったころ、いつになったらラグビー強国に勝てるようになれるのか。アジアのチャンピオンが100点ゲームをされて、手も足も出ないとか、テストマッチのキャップ数を取り消された屈辱から立ち上がれるのかと思っていた。

今回は3勝してボーナスポイントも獲得して、臨んだスコットランド戦を見て、日本がこの8年で挑んできたことが、おぼろげだけどその取り組みのすごさを感じることができました。おめでとうございます。ありがとうございます。いいもの見せてもらいました。

リーチさん、もうこれ以上体を痛めつけないでいいよと言いたくなってしまうほどの善戦ぶりです。これから先はもうおまけでもいい。次の世代への課題として残してもらっていい。南アフリカ、オーストラリア、ニュージランドなんて3強国を相手にどこまでいけるのか。いつ討ち死にしようとおかしくない領域まで達しています。もう、勝ってしまったらどう喜べばいいのかわからない。

その「やれることは全てやる」という聞こえのいい言葉の真意を、「やれないことは全てやらないよ」というしか思えない、信頼できない総理大臣の発言は、できることは全て取り組んできた、日本チームの選手の信頼関係の生んだ快挙は、信頼関係が重要なことをくっきりと証明して見せた。彼らの姿を見ても、マスコミを集めておめでとうくらい声をかけて、政治的なアクセサリーに利用するだけで、きっと総理大臣は魂を揺さぶられないんだろうな。

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