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2017年06月23日04:16

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マヴィックのチューブレスタイヤ&ホイール

■ マヴィックのチューブレスタイヤ&ホイール

ハッチンソン、IRC の歴代のチューブレスタイヤと、2ウェイのホイールに組み付けて使っていました。しかも、リムメーカーがこれならリムのアルミ合金を腐食しないというパンク防止剤を入れて走ったこともあります。

フランスのマヴィックは、完組みホイールメーカーでもあり、タイヤブランドでもありました。特にクリンチャータイヤでは、前後のタイヤの役割を解析して、前用タイヤと後ろ用タイヤという構造を変えた設定で販売しています。

マヴィックがタイヤ工場を買収した話は聞いていないので、某有名タイヤメーカーに依頼して、マヴィックのオリジナル設計でタイヤカーカスやトレッドゴムのコンパウンドで製造して、OEM 供給してもらっていると思われます。

マヴィックはチューブレスホイールの製造をしていませんでしたが、2018年モデルから、チューブレス専用の19mm幅のリムで、25mmタイヤにマッチするホイールをリリースすることを発表しました。

同時に、クリンチャータイヤと同様に、マヴィックのノウハウで設計したチューブレスタイヤの供給も開始します。チューブレスタイヤといえば、リムへのタイヤのセットが大変というイメージがつきまといます。

リムに石鹸水を塗って滑りを良くしてから、チューブレスタイヤのビードを伸ばしながらリムにはめ込みます。機密性を保つために、ビードをリムに入れる際はなるべく手で行い、どうしても入りにくい部分だけ専用のタイヤレバーで変形させないように落とし込むことになっています。

ハッチンソンのチューブレスタイヤは、折り畳んだ状態で販売されているのを丸く伸ばして、時間がれば一晩置いてタイヤの折れやしわを無くしおきます。チューブレスタイヤ専用バルブの部分からビードをはめ込み、左右のビードをリムの谷へ落とし込んで、心配な人は一旦専用バルブのナットを緩めて中へ押して、再びナットを締め込みます。

リムには中性洗剤を溶かした石鹸水を塗ってあるので、フロアポンプや炭酸ガスカートリッジ式のポンプで空気や炭酸ガスを注入すると、タイヤは競り上がって、ビードはリムのスロープを上って、フックに引っかかり空気を閉じ込めて膨らみます。

ハッチンソンのチューブレスタイヤを、実際に数本リムへセットした感じでは、炭酸ガスカートリッジ式ポンプや、コンプレッサーを使って、一気にエアーを注入した方が、最初の空気漏れの段階をクリアして、確実に取り付け作業できました。

最新のIRC のチューブレスタイヤの装着は、セットしにくいと言われる2ウェイフィットりムでも、よりスムーズにタイヤをリムに落とし込むことができるようになっています。石鹸水を塗ったリムにタイヤの左右のビードをセットして、フロアポンプでポンピングして空気を注入できました。

携帯ポンプでもタイヤの装着を試してみましたが、最初の空気漏れがわずかで、確実にタイヤは膨らみ、6気圧程度まで上がると、ビードをリムのエッジにセットできます。

マヴィックの25mmのチューブレスタイヤは、手で簡単にチューブレス専用の19mm幅のリムの中へ左右のビードを落とし込めるそうです。リムからの取り外しも、空気を抜いてリムの谷間へ左右のビードを落とし込めば外せるそうです。

アメリカのスポーツバイクの基準では、パンクしてもタイヤがリムから外れないことが要求されています。マヴィックはこのシステムで、タイヤのビードの精度と、専用しムの精度を高めて、着脱が用意にもかかわらず、この基準をクリアしているということでしょう。

チューブレスタイヤは、タイヤカバーの層とチューブの層が一体化して、ビードは密閉度を確保するために特殊なゴムがコーティングされて、空気圧を上げると、専用設計のリムのエッジまでタイヤビードが競り上がって、噛み合ってタイヤのセンターが出て、空気を閉じ込める構造になっています。

チューブレスタイヤの構造は、タイヤカバーとチューブがこすれる抵抗を発生させないので、タイヤのしなやかさで、円い断面から接地して平らになり、路面から離れて円く戻るタイヤの変形がスムーズで、転がり抵抗を小さくすることができるのです。

現場でのパンク修理は、クリンチャータイヤと同じく、チューブを入れての対応となります。カットパンクの傷が大きい場合は、タイヤブートを内側に張り付けて、チューブを入れて4気圧とか5気圧の低圧の設定で走って帰ることになります。

パンク防止剤の効果ですが、いままでいろいろ試して見た感じでは1mm以下の穴には効果がありましたが、1mmを越える穴になると空気と一緒に防止剤が吹き出して、穴を塞げないことがあり、タイヤを外してチューブを入れる作業が、防止剤がベタベタの状態で大変になりました。

ロードレースでのチューブレスタイヤのショック吸収性やグリップ力、リム打ちパンクのしにくさなどでも、チューブラータイヤと互角に戦える可能性はあると思います。手で着脱できるなら、チームのバイクの大量のタイヤ交換でも、メカニックのメンテナンスも楽になりますね。

マヴィックのチューブレスタイヤのように、手でタイヤを着脱できるなら、現場でのパンク修理も簡単でしょう。それに予備タイヤを持って走れば交換も可能です。トレーニングやロングライドでもチューブレスタイヤとホイールが普及する可能性があります。


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