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2020年05月25日09:53

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人生意気に感ず「世界の連帯と超大国の対立。英ジョンソン首相の変化」

◇WHOがコロナ対策で今世界で最も求められているのは世界の連帯であるがこれが進んでいないと訴えた。その典型例がアメリカと中国の対立である。私は歯がゆさと共に怒りを感じる。かつての米ソ冷戦時代、天然痘の猛威に対し米ソは力合わせて乗り越えた。2014年のエボラ出血熱の時は当時のオバマ大統領が国際的な協力を呼びかけ世界はこれに応えてエボラウイルスを押さえ込んだ。このような国際的連帯に逆行するような動きを示すのがトランプ大統領である。トランプが叫ぶ「アメリカナンバーワン」は世界のことより先ずアメリカということだからこの連帯の動きに反するものだ。この動きは目前の大統領選に大きく影響するのは必至である。私はこのブログで時々トランプは敗北するだろうと書いたが最近の世論調査はトランプの敗北が現実的であることを示している。偏狭なナショナリズムに通じる「アメリカナンバーワン」はアメリカの大義とアメリカの建国の精神に反するものだ。アメリカ国民はコロナの襲来の中でこのことに気づいたに違いない。
◇イギリスのジョンソン首相の動きに注目している。この人はコロナに感染し、一時は生命の危機に立たされたという。最近の彼の変身ぶりはコロナ感染と無関係ではないと思われる。EU離脱を強引に進めた彼の背景にはイギリス第一主義の思想があったと思われる。その思想の中心にあるものはサッチャー以来の個人の自由、企業の自由を尊重して、その規制(制限)に反対する政策である。最近のジョンソン首相は「社会というものが存在する」と発言して世界を驚かせた。これはコロナを乗り越えるには社会の連帯が必要だというもので、サッチャー以来の「個人の自由にまかせればよい」、「市場の競争に任せればうまくいくから規制は少ない方がよい」という思想に対立するものだ。ジョンソンは賢明な態度を選択したと私は感心している。
◇中国共産党が建国以来の試練に立たされている。アメリカと覇権を争う超大国になって、かつての中国とは異なる世界への責任が求められるようになった。そこで必要なのは世界が認める「大義」である。大義の中心として求められることは先ず「隠さない」ことだ。事実をオープンにしなかったためにコロナが全世界に広がったという批判に習主席は応えない。経済が大きく行き詰まっている。中国はこの危機をどう乗り越えるか。(読者に感謝)

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