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2020年04月06日10:03

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人生意気に感ず「朝日新聞『人』の欄に。田中正造の小冊子を希望者に。田中正造旧宅に向かう」

◇朝日新聞の「ひと」の欄で明日火曜日、私が紹介される予定である。「人権の碑」建設などに動いたことで過日取材を受けていた。どのような記事になるかは分からない部分もあるが、ハンセン病の患者たちが差別と偏見に立ち向かって生きた物語「死の川を越えて」についても触れられるかも知れない。これは上毛新聞で一年余りに亘り連載された小説である。草津の山中を流れる湯川の辺(ほとり)が物語の出発点となり、同じく草津町の栗生楽泉園もその主な舞台の一つとなっている。
 朝日の取材は昨年末であった。その後長くかかったのは、私が前橋市長選の中心にいたことと関係があったようだ。つい先日、本社からの電話で、火曜日(7日)の予定と知らされた。この欄で敢えて触れるのは「人権」で一石を投じたいという年来の私の思いと関わるからだ。
◇現在毎日新聞群馬版で「よみがえる田中正造」を連載中である。既に掲載された分を小冊子にした。私の事務所の手作りで、表紙の絵は私が描いた。希望者には無料で差し上げているので連絡して欲しい。冊子制作の目的はその巻頭の「はじめに」で示した。次の一文である。
「田中正造は渡良瀬川の鉱毒問題に生涯を懸けました。帝国議会の議員を辞し、死を覚悟して決行した明治天皇直訴は社会に異常な衝撃を与えたのでした。公害運動の元祖と呼ばれます。田中は死の前年、日記に記しました。『真の文明は山を荒さず、川を荒さず、村を破らず、人を殺さざるべし』。今日、環境破壊が進み地球の滅亡が叫ばれていますが、田中のこの言葉は極めて今日的意味をもっています。この言葉を噛み締める時、田中は偉大な予言者であったと思われます。
 今日なお文明の暴走は止まりません。にもかかわらず政治の信頼は地に落ち、田中のような指導者は現れません。今こそ、田中を甦らせる時です。これが毎日新聞連載の動機です。少しでも多くの人の胸に届くことを願うばかりです。令和2年4月1日 中村紀雄」
◇次回連載は4月11日(土)。重要な部分の一つ、川俣事件の核心に迫る。天皇直訴の序曲とも言うべき場面である。今日は川俣事件の資料調査で栃木県佐野市の田中正造旧宅に向かう。尚、5月9日予定の館林市田中正造記念館主催の私の講演は中止となった。コロナ新型ウイルスの被害である。田中はこの事態を天国でどう見ているだろうか。(読者に感謝)

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