mixiユーザー(id:12569023)

2019年12月12日09:56

92 view

人生意気に感ず「ノーベル賞の将来。ロボット化する人間の未来は。文章が書けない若者達よ」

◇吉野さんの笑顔がいい。ストックホルムは晴天の白銀。「今日の天気のように晴れ晴れしています」と語った。毎年、ノーベル賞の季節になると今年は誰がと期待する。日本人の名が挙がると「やったぁ!」と心で叫ぶ。純粋に嬉しい。ノーベル賞は学問と文化の高峰である。吉野さんはリチウムイオン電池の開発が高く評価され化学賞受賞理由になった。日本人のノーベル賞受賞は27人目で、科学賞は8人目である。科学立国、技術立国日本の面目躍如である。
◇私は先日多くの留学生を対象にした授業で吉野さんの快挙を語った。スマホやノートパソコンを可能にした電池の話にアジアの若者たちの表情も動いたように見えた。スマホは世界を一変させた。私は同時に「文章が書けない若者たち」のニュースを紹介した。最近の国際的学力調査の結果は深刻である。国語力が低下していて、主語述語がはっきりしない意味不明の文章が多いというのだ。この現象はスマホが一因になっているという指摘がある。私はノーベル賞のことを考えてしまう。受賞は多くが70代である。こつこつと地味な研究を続けた人たちである。時代を遡るほど国語が盛んであった。国語は人間の心をつくる基礎である。想像力が豊かでなければ独創のアイディアは生まれない。今日の子どもたち、若者たちの活字離れは甚だしいという。文学などへの関心は薄れているらしい。一歩街に出れば至るところスマホの氾濫である。便利なものに飛びつくのは人の常であるがこの目を覆う光景は日本の危機を象徴するものだ。人間の心が増々貧しくなり機械に取って代わられている。人間が機械に支配されロボット化していく現象の先にあるものは何か。私はノーベル賞受賞者の先細りを心配する。ロボット化した心に夢は育たない。夢のないひからびた心に独創の技術は育たない。私はノーベル賞受賞の快挙の度に科学立国、技術立国の危機を思う。学問の分野における中国の躍進は凄い。近い将来、中国がノーベル賞の分野で脚光を浴びる時代が来るだろう。教育の危機が日本の危機に繋がっていることを指摘したい。夢を育む教育の推進は待ったなしである。
◇私は留学生に地球の危機を訴えた。温暖化は地球の壊滅を招きつつある。吉野さんのリチウム電池は二酸化炭素を発生させない技術である。技術立国の技術とは人類の技術でなくてはならない。(読者に感謝)


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2019年12月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031