人生意気に感ず「海面１ｍ上昇の恐怖。千葉被災地に見る日本人の心。韓国の客半減の意味」

◇地球の近未来は凄いことになりそうだ。国連の機関は今世紀末海面が１ｍも上昇することを予測している。温暖化の影響である。海面上昇だけでなく台風やハリケーンの巨大化を挙げている。最近の気象状況はこの予測が既に始まっていることを示している。台風１５号に襲われ過酷な被害から抜け出せない千葉県の事態は身近な例に他ならない。
　国連の気候変動に関する政府間パネル（ＩＰＣＣ）は報告書の原案をまとめたと言われる。上記のことはその指摘の一端である。ＩＰＣＣは世界の１０億人が危機に晒されると警告する。世界が一つになって対策を進める意外に道はない。自国の利害を第一に考える政策はこれに逆行するばかりでなくこのような人類の一大事と結びついていることも明らかになった。トランプ大統領が掲げる「アメリカナンバーワン」はとてつもない時代錯誤なのである。
◇千葉県の台風被災者に対する詐欺被害が伝えられている。ブルーシートの作業で高額の金を要求するなどである。隙があれば騙してうまい汁にありつこうとする卑しい根性である。大災害に際し略奪が起きない国として世界から賞賛された日本が大きく変わりつつある。特殊詐欺の横行と繋がっている現象だと思う。一方で、この被災地に温かいボランティアの手が伸びている事実がある。
　一方は日本人の心の崩壊現象を現し、一方は礼節の国日本が細々ながら受け継がれていることを示している。やがて確実に訪れる未曽有の大災害を日本人はどう迎え、どう乗り切るのか、はたまた滅亡の淵に落ちていくのか。
◇韓国からの訪日客が半減した。韓国の国内状況には滅茶苦茶の感を抱く。文大統領の支持率は最低で外野席からは自暴自棄になっているようにさえ見える。それに拍車をかけているのが法相のスキャンダルである。娘の大学不正入学の件で、娘が事情聴取を受けた。法相任命の強行は文大統領が自らの首を絞める行為に見え理解出来ない。韓国歴代大統領の多くが不幸な末路を辿っている。強大な権限を濫用する構造はなぜ改められないのか。又国民性は感情的ですぐ引火する。日本との間には不幸な過去という歴史問題があるから何かあればナショナリズムが単純に燃え上がる。訪日半減もその現われだろう。日本は毅然とした姿勢を堅持しつつ、現実的打開策を探るべきだ。面倒な隣人に対して大人の態度が求められている。（読者に感謝）