mixiユーザー(id:124952)

2021年07月18日22:50

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日曜は……

 日曜は、久々にバイクを引っ張り出す……先月、体調不良で目眩を覚えるようになって以来、その後、梅雨入りしたせいもあってすっかりご無沙汰。
 フォト
 
 走り出す……と、結構、白バイが多いな……そろそろ、夏休みと言う事もあるのだろうが、そんな白バイにとっ捕まっているのは、今時のバイク乗りだから年寄りばかり。以前なら、ふて腐れた若造に白バイ警官が説教していたものだが、最近では、路肩の日陰にライダーを座らせ、「おじいさん、もう歳なんだから無理しないで」と言う光景を見る事になる。

 ……それにしても、さすがにこの暑さはバイクだと堪える。

 午後、ブルク13で映画。
 今日の映画は、
 「竜とそばかすの姫」。

 これは、「バケモノの子」の細田守監督の新作アニメ。

 高知の田舎町で暮らしている内藤鈴。歌うことが何よりも好きだった鈴だが、母を事故で亡くしてからは歌うことが出来なくなり、父との間にはいつの間にも溝が生まれていた。
 そんな、現実の世界から心を閉ざした鈴を、親友の弘香は新しいSNSに招待する。それは「U」という世界最大の仮想現実空間。ユーザー「As」と呼ばれるアバターを生成し、現実とは別のもう一つの現実を生きることができる。鈴は「ベル」というAsを作成。「U」の中でベルになった時は歌うことができた。
 ベルの存在は「U」の中で脚光を浴び、弘香のプロデュースにより膨大な数のフォロワーが付くようになる。
 そんな歌姫ベルのコンサートに現れたのは「竜」と呼ばれる無法者。コンサート会場を破壊して逃走した「竜」の正体は何者か?――鈴は弘香と友に竜の手掛かりを追い、その隠れ城に辿り着いたのだが……

 これは、細田守が描く、仮想現実空間での「美女と野獣」――主人公の名前もそうだし、竜の隠れ城とそこに咲くバラ、竜とベルが踊るシーンもある。
 そして、物語の主舞台となるSNSが生み出すコミュニティ空間は、「劇場版デジモンアドベンチャー」、「サマーウォーズ」に続く、細田守の得意とするモチーフであり、そうした異空間と現実とを交錯させながら主人公の成長を描く、と言うのも同様……その意味では、細田守の集大成とでも言えそうな作品になっている。

 アニメとしての見所はやはり「U」の世界で、イギリスの建築デザイナーであるエリック・ウォンによるコンセプトでまとめられた世界は見事で、これは3D作品にしたら更に見応えありそう。
 ベルのキャラクターデザインは、細田アニメとしては異質さを覚えたが、これは「アナと雪の女王」を手掛けたジン・キムのキャラクターデザインと言う事で納得。そんなベルが歌うシーンは、まるでディズニーアニメのようでもある。
 もうひとつのウリは、これがミュージカル映画になっている事で、これは日本アニメとしては珍しい。主人公の声に、実力あるシンガーの中村佳穂を充て、彼女がそのまま歌う事で違和感なく見事なミュージカルシーンを作り上げている。
 尚、弘香の声を充てているのはYOASOBIのボーカル、幾田りらだが……達者な声優ぶりではあるものの、幾田りらを歌わせないのも勿体ないような……
 
 こうした魅力あるビジュアルと音楽で、エンターテイメント性は高く、これまで、私生活を反映したかのような“子育て映画”を続けて来た細田守が、本来あるべき立ち位置に回帰したとも言える作品だが、素直に喜べないのは、この映画、かなり癖と毒が強いのだ。
 SNSが生み出す、顔の見えない悪意……誹謗中傷に、偏った正義の押しつけは露骨なまでに描かれる――それはそれで現実社会の反映であるかも知れないが……
 そして、そんなSNS上の善意もまた、意味のない事だと突き放し、仮想空間ではなく、現実で行動する事こそが意味のある事だ、と言う展開を見せるのだ。その反面、これは細田守の悪癖でもあるのだが、主人公を巡る「コミュニティ」は描いても「社会」を描こうとしない、と言う展開を見せるに至っては、さすがに物語テーマが破綻しかけているように思う。
 ネタバレになってしまうが、映画終盤、鈴の行動にはどうにも無理がある……それまで精力的にサポートをして来た弘香がノータッチと言うのにも違和感があるし、あれは鈴がひとり走り回ってもどうにもならない問題だ。しかも、暴力的な男がいる所に、女子高生がひとりで行く、と言うのは無理を通り越して危険でしかない――ここは、マスコミなり警察なりを上手く動かし、社会として、竜のオリジンを救うべきだったのではないだろうか?
 また、鈴のトラウマ克服と成長が物語の中心であるとは言え、その恋愛感情の方向がはっきりせず、鈴が竜に惹かれ、助けようと思う理由づけが弱く思えるなど、ロマンス部分に関しても弱さを感じる……この辺り、脚本から奥寺佐渡子が抜け、細田守脚本になってからの問題を、本作も相変わらず持っているような感じだ。

 映画としては、ビジュアルと音楽で魅せるし、感動的ではある……だが、どうにもすっきりしない所のある映画だと思う。 
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コメント

  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年07月19日 09:24
    バイクって、結構、繊細で、しばらく動かしてないと(乗ってないと)、調子が悪くなったりするとか?そうなんですか?

    『竜とそばかすの姫』は、どうしようか迷っていたんですが、巷の評価もまずまずだし、あと、カンヌでも高い評価だったようで、観ることになりそうです。
    今朝目にしたtwitterでの感想投稿バッド(下向き矢印)
    「終盤の展開は’作り手の皆さん、この強引な展開を放置していいんですか!?’と本気で思う。ネットの描写もやや善or悪の二項対立すぎるか。良くも悪くも細田監督〜」(@HinatakaJeF)
    まあ、皆さん、すっきりとはされてないみたいですね。
  • mixiユーザー

    mixiユーザー2021年07月21日 07:33
    >調子が悪くなったりするとか?
     まぁ、そう言う事はありますね。やはり、機械ですから、保全する、と言うのには手入れだけでなく、「動かす」事も必要です。
     (ホンダのコレクションホールがサーキット内にあるのは、展示品を時々そこで走らせる必要があるから、と言います・・・ワックスで磨き上げるのではなく、オイルにまみれ、人の手で触られていないとクルマもバイクも生き生きとして見えない、と・・・)

    『竜とそばかすの姫』
    >観ることになりそうです。
     「サマーウォーズ」を予習として観ておくことを推奨します・・・まぁ、その延長線上にある作品ですので・・・

mixiユーザー

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